2012-01-01から1年間の記事一覧

3/17 三月新橋演舞場 夜の部

夜の部は、唐相撲と小さん金五郎がはじめて観る演目。 幸四郎の佐倉義民伝は前に一度見たことがありますが、そのときより幸四郎が抑え目の演技でよくなったように思いました。 福助も同様に静かに家族愛を表現していたように思います。 以前観た時は、直訴で…

セルリアンタワー能楽堂開場十周年記念 特別講演−金剛流− 狂言「察化」、能「土蜘蛛」千筋之伝

渋谷のセルリアンタワー能楽堂で狂言の「察化」と能の「土蜘蛛」を観てきました。歌舞伎の土蜘蛛は何度も見てますが、能でははじめてです。 最初に解説が付いていたのでわかりやすかったです。 狂言の察化は、太郎冠者が主人に都のおじさんを連れてこいと言…

3/17 三月新橋演舞場 昼の部

先日、新橋演舞場を通しで観てきました。 昼は染五郎初役の荒川の佐吉がとてもよくて泣かされました。これから何度もやっていく当たり役になりそうな気がします。 前に観た仁左衛門のもよかったけれど、やはり染五郎だと若い分だけ、情けない三下が成長して…

3/14 五街道四門三月双蝶々初夜@日本橋劇場

おととい、雲助一門による双蝶々の通しを聞いてきました。 4人ともそれぞれ素晴らしく、特に雲助師匠の芝居掛りの権九郎殺しは本当にかっこよかったです。 桃月庵白酒「双蝶々−長屋」 花道から登場。もともと予定にはなかったのだけれど、せっかくだからとみ…

3/3 中村勘太郎改め六代目中村勘九郎襲名披露平成中村座 三月大歌舞伎 初日 夜の部

勘九郎襲名初日の夜の部。傾城反魂香は、片岡十二集の内というだけあって、若干演出が異なる部分がありました。例えば、土佐将監の北の方が出ないで、かわりにちょっとおかしみのある下女が出るとか、絵が表に抜けたのを見たとき、普通だと「かか、抜けた!…

2/26 博多座二月花形歌舞伎 千秋楽 昼の部

千秋楽昼の部。最初のごあいさつは右近で、前日の笑三郎と同じように拍手のお願い。 千秋楽だけに、力が入ったあいさつでした。序幕は博多沖の海の場面からで、亀治郎の語る異国話は韓国ネタ。ご当地博多の場面とあって、ここから韓国まで船で何分だとか、ソ…

3/3 中村勘太郎改め六代目中村勘九郎襲名披露平成中村座 三月大歌舞伎 初日 昼の部

平成中村座の初日に行ってきました。昼の最初は暫。 小さい小屋なので海老蔵の大きさが際立ち、迫力いっぱいでした。 ちょうど花道七三の裏側の一階竹席でしたので、目の前に海老蔵の背中が来て、舞台の右半分が隠れて猿弥の鯰が見えなくなってしまいました…

3/6 鈴本演芸場 3月上席 夜 春風亭百栄

昨日は鈴本へ行ってきました。百栄は猫の種族間の抗争の噺。面白いんだけど、マニアックすぎな感じがして個人的にはいまひとつ。猫好きの人にはいいんでしょうけど。五街道雲助 「ずっこけ」中入り柳家小菊 粋曲三遊亭歌武蔵 「大安売り」林家正楽 紙切り 「…

2/25 博多座二月花形歌舞伎 夜の部

2月末に博多座へ行ってきました。 博多座ははじめて行きましたが、きれいでいい劇場ですね。 最初に笑三郎がすっぽんから登場してご挨拶。歌舞伎は堅苦しいものではないので、ぜひ参加してください、ぜひ拍手をしてくださいとのお願い。そのせいもあって、最…

2/18  鈴本演芸場 2月中席 夜 三遊亭白鳥主任

土曜日に白鳥を聞きに鈴本へ行ってきました。 混むとは思ってましたが、満員だったのでびっくりしました。白鳥って人気あるんですね。 若い人も多かったです。誰だったか忘れましたが、「今日は若い人多いですねー。普段の鈴本のお客さんの平均年齢は日本の…

2/12 国立劇場2月文楽 第一部・第二部

先週、文楽、一部、二部を観てきました。 両方とも歌舞伎でもよく観る演目ですので、歌舞伎との違いも楽しみながら観ました。 彦山権現誓助剣は昨年松竹座で仁左衛門が通しでやったのを観ました。 そのときは今回の文楽よりも詳しくやっていましたのでそちら…

2/11 中村勘太郎改め六代目中村勘九郎襲名披露 昼の部 @新橋演舞場

勘九郎襲名披露の昼の部を観てきました。 とにかく勘九郎の土蜘が素晴らしかった! 浅草の初役で観た時もうまいなあと感心し、今回も劇評などでずいぶん高評価だったので、楽しみだったのですが、期待以上でした。 まず花道を音もたてずに現れて七三にスッと…

2/5 国立劇場2月文楽 第三部 「菅原伝授手習鑑」「日本振袖始」

国立劇場の文楽三部を観てきました。寺子屋を文楽で観るのは初めてです。 幕が開くと、歌舞伎と違って、涎くり以外の寺子もお互いにちょっかいを出したり、いたずらしてザワザワ落ち着かない雰囲気なのが面白い。 寺入りからなので、千代が持ってきたお土産…

2/4 中村勘太郎改め六代目中村勘九郎襲名披露二月大歌舞伎@新橋演舞場 夜の部

週末に、勘九郎襲名披露夜の部へ行ってきました。 一、御存 鈴ヶ森(すずがもり) 幡随院長兵衛 中村吉右衛門 東海の勘蔵 坂東彌十郎 北海の熊六 中村錦之助 飛脚早助 市村家橘 白井権八 中村勘三郎 鈴ヶ森というと、芝翫の権八が良かったのが記憶にあります…

1/15 初春歌舞伎公演「通し狂言 三人吉三巴白浪」「奴凧廓春風」@国立劇場

15日には国立劇場に行ってきました。 お正月の国立劇場はロビーがきれいに飾られて華やかで好きです。 三人吉三はストーリー自体は暗い話でお正月らしくはないけど、幸四郎の和尚が苦悩する様子はよかった。おとせ、十三郎を高麗蔵、友右衛門がやっているの…

1/28 雲助月極十番之内玖番

昨日、雲助月極十番聞いてきました。神田真紅 講談五街道雲助 「たらちね」 「初天神」 「鰍沢」初天神は団子の後、凧あげをするところまで。お父ちゃんが凧上げに夢中になって、子供と張り合う様子がかわいかった。鰍沢は雪山が目の前に見えるようで、ゾク…

1/21 壽 初春大歌舞伎@新橋演舞場

21日に新橋演舞場を通しで観てきました。 やはり、夜の部の富十郎の一周忌追善の吉右衛門、鷹之資の連獅子が素晴らしかった。観ていて胸が熱くなって、涙が出てきました。 吉右衛門の視線が時に厳しく、ときに優しく鷹之資を見守る様子は役を超えて実際の二…

1/14 平成中村座 壽初春大歌舞伎

平成中村座は当日券立ち見席で通しで観てきました。 10時ちょっと過ぎぐらいに着いて、ちょっと遅かったかなと思ったのですが、十分余裕がありました。昼の部がまだ2席しか売れてなくて、夜の部の方はまだ売れてませんでしたので、昼夜とも下手側の一番端を…

1/9 壽初春大歌舞伎@大阪松竹座 昼の部

前日に幕見でも観たのですが、関の扉がよかった。これだけでも大阪まで来た甲斐があると思いました。 先月の平成中村座の勘太郎、菊之助もとてもよかったのですが、それとはまた違った重厚な良さがありました。 勘太郎・菊之助が新鮮な刺身だとすれば、團十…

1/8 壽初春大歌舞伎@大阪松竹座 夜の部

文楽を観た後、松竹座の夜の部へ。海老蔵大活躍の雷神不動北山櫻です。 海老蔵が初めて勤めた新橋演舞場で観て以来でしたので、変わっているかどうか、興味深く観ました。 5役の中では、最後の大立ち回りの場面の早雲王子が一番良かったように感じました。 …

1/8 国立文楽劇場 初春文楽公演 第一部

大阪で二日目は文楽の一部から。最前列で見ました。 七福神宝の入船は、辰年らしく龍のついた船に七福神が乗って登場。最前列で見ると船が思いのほか大きいのに驚きました。 七福神が楽器を弾いたり、恵比寿様が鯛を釣りあげたり、おめでたい気分になるいい…

鈴本演芸場 正月二之席 新春寿寄席 喬太郎 

鈴本演芸場へ行ってきました。入ったら、百栄が天使と悪魔をやっていました。新作をやるようにそそのかす悪魔と古典をやるように言う天使のやりとりに爆笑。爆笑した後で、実力派の馬石と扇遊は安心してじっくり聞ける古典。そしてトリが喬太郎で「寝床」。…

1/7 国立文楽劇場 初春文楽公演 第二部

3連休は大阪に行っていました。 松竹座で関の扉を幕見した後、国立文楽劇場へ。国立文楽劇場は初めて行きました。 行ってみてまず、思っていたより客席数が多く、広いのに驚きました。調べたら国立劇場の小劇場は560席、国立文楽劇場は731席だそうです。 席…

1/4 坂東玉三郎初春特別講演@ルテアトル銀座

1/4にルテアトル銀座へ行ってきました。ロビーは昨年に引き続きお正月らしく飾られて、獅子舞もいて華やかな雰囲気でした。最初に玉三郎の口上があった後、道行。笑三郎と右近はまだちょっと堅い雰囲気だったのですが、二人だけのときと、玉三郎が出てきた後…

1/2 新春浅草歌舞伎@浅草公会堂 初日

感想を書くのが遅くなってしまいましたが、今年の初観劇は浅草初日を通しで見ました。早めに行って、9時半からの役者さんたちによる鏡開きも見てきました。 薪車、隼人、種之助、巳之助、亀鶴、愛之助、亀治郎、男女蔵、歌昇、壱太郎、米吉、春猿、竹三郎と…

1/11 新宿末広亭 正月二ノ席 夜 主任小三治 

会社の帰りに今年初の落語を聞きに末広亭に行ってきました。二ノ席初日です。門松や鏡餅も飾られていて、太神楽の獅子舞も出てお正月気分でうきうきしました。小三治師匠はマクラで沢選手の受賞の話などしてから「転宅」。泥棒のまぬけ具合が楽しかったです…