3/17 三月新橋演舞場 夜の部

夜の部は、唐相撲と小さん金五郎がはじめて観る演目。


幸四郎の佐倉義民伝は前に一度見たことがありますが、そのときより幸四郎が抑え目の演技でよくなったように思いました。
福助も同様に静かに家族愛を表現していたように思います。
以前観た時は、直訴で死罪ということは筋書で読んだりして頭ではわかっていても、東叡山の場面が美しかったりするのに気をとられて実感として感じられなかったのですが、コクーンで死罪の場面を観たおかげで、家族の別れの悲しさや宗吾の決意がより強く感じられました。
彦三郎の伊豆守が情の深いところを感じさせてよかったです。


唐相撲は昭和54年以来で初演から4回目という珍しい演目。楽しい演目でした。
でも中国人が観たら怒りそう。左團次の皇帝が面白かった。


小さん金五郎は筋書の上演記録によると前回が大阪で平成12年、東京では平成8年以来。
秀太郎のお鶴がなんとも可愛らしかった。
こういう演目はできれば上方のメンバーだけで観てみたいです。



夜の部

  宗吾霊三百六十年  東山桜荘子
一、佐倉義民伝(さくらぎみんでん)
  序 幕 印旛沼渡し小屋の場より
  二幕目 東叡山直訴の場まで

                  木内宗吾  松本幸四郎
                   おさん  中村福助
                  徳川家綱  市川染五郎
                宗吾長男彦七  松本金太郎
               大名久世大和守  大谷友右衛門
               同 井上河内守  河原崎権十郎
               同 酒井若狭守  坂東亀三郎
               同 三浦志摩守  坂東亀寿
               同 青山伯耆守  尾上松也
               同 稲葉丹後守  澤村宗之助
               同 浅野摂津守  中村萬太郎
               同 伊丹肥前守  大谷廣太郎
               同 秋元但馬守  大谷廣松
                 松平伊豆守  坂東彦三郎
                渡し守甚兵衛  市川左團次
                  幻の長吉  中村梅玉


二、唐相撲(とうずもう)
                   日本人  尾上菊五郎
                    通辞  市川團蔵
                    皇后  中村梅枝
                    官人  坂東亀三郎
                     同  坂東亀寿
                     同  尾上松也
                     同  中村萬太郎
                  通辞夫人  市村萬次郎
                    皇帝  市川左團次


三、小さん金五郎(こさんきんごろう)
               金屋橋の金五郎  中村梅玉
               芸妓額の小さん  中村時蔵
        太鼓持六ツ八実は木津屋六三郎  中村松江
               芸妓大村屋お糸  中村梅枝
                千草屋娘お崎  尾上右近
               千草屋女房お縫  中村歌江
               奈良屋権左衛門  松本錦吾
                広瀬屋新十郎  市川團蔵
                 女髪結お鶴  片岡秀太郎