1/15 初春歌舞伎公演「通し狂言 三人吉三巴白浪」「奴凧廓春風」@国立劇場

15日には国立劇場に行ってきました。


お正月の国立劇場はロビーがきれいに飾られて華やかで好きです。


三人吉三はストーリー自体は暗い話でお正月らしくはないけど、幸四郎の和尚が苦悩する様子はよかった。おとせ、十三郎を高麗蔵、友右衛門がやっているのでバランスがよく、話の本質が浮き彫りになっていたように思います。大詰めの火の見櫓の場面は両花道から染五郎福助が登場して、雪の中の立ち回りで三人が見得で気分よく見ることができました。

夜鷹が大川端のパロディをする場面がなかなか面白かったです。


奴凧は、歌舞伎での上演は昭和五年以来、全段通し上演は明治四十年以来105年ふりという珍しい踊りだそうです。なんでそんなに上演されなかったのかわからないと思うほど、楽しい踊りでした。


染五郎の長男で小学一年生の金太郎くんが凧揚げをするこども、幸四郎が手を引いて登場するときにうれしそうな顔だったのが印象的でした。染五郎が奴凧という配役で高麗屋三代がそろって、観てるこっちもおめでたい気分になりました。金太郎くんは見得も切って、しっかりしてました。


染五郎の奴凧は宙乗りの状態で踊るのは難しそうでした。ひとしきり踊ったあと、糸が切れた態でクルクル回転する仕掛けになってましたが、染五郎目が回らないんでしょうか。お正月らしい雰囲気を楽しむことができました。


初春歌舞伎公演

「通し狂言 三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)」

「奴凧廓春風(やっこだこさとのはるかぜ)」