2016-01-01から1年間の記事一覧
文楽の仮名手本忠臣蔵を通しで観ました。文楽の忠臣蔵を見るのははじめて。 朝の10時半から夜の9時半ごろまでで、休憩時間も短く、体力勝負でしたが、観終わった後、充実感がありました。歌舞伎と比べてみるといろいろ違いがあるのが面白かったです。 まず大…
襲名披露二ヶ月目、襲名演目は四人連獅子と盛綱陣屋。 盛綱陣屋は、数年前に見た仁左衛門の盛綱、吉右衛門の和田兵衛が素晴らしかったので、どうしてもそれと比べると見劣りがします。 芝翫の盛綱はまずまずでしたが、声を張り上げるところで声のコントロー…
仮名手本忠臣蔵の3ヶ月連続公演、11月は五、六、七段目。 普段やらない場が多かった10月と比べるとオーソドックスで、主役も菊五郎の勘平に吉右衛門の由良之助と当たり役。最初の道行は菊之助と錦之助のおかる勘平が美男美女でとてもきれいでした。 亀三郎は…
国立能楽堂で、講談の勧進帳と能の安宅の二本立てという面白い企画を観ました。 講談の勧進帳も能の安宅もはじめてでした。神田松鯉さんの勧進帳はめったにやらないので、八年ぶりとのことでしたが、見事でした。 問答と勧進帳の読み上げが聞き応えありまし…
10月の中村芝翫襲名公演は昼の部と夜の部を通して観ました。一番の注目は芝翫型の熊谷陣屋。私は新橋演舞場での初演と平成中村座で観たことがあるので三回目です。よく言われているとおり、芝翫型の特徴は大きなところではまず、熊谷の見た目が赤っ面で衣装…
市村正親が今回の公演で卒業するということで話題のミス・サイゴンを観ました。市村正親のエンジニアはやはり最後ということでこれまで以上に気合が入って演じているように見えました。 クリス、ジョンは過去のキャストが印象に残っているせいか、ちょっと物…
国立劇場50周年の仮名手本忠臣蔵3か月通し上演企画の第一部を2回観ました。普段の通しでは出ない、二段目、三段目の裏門、四段目の花献上が出るのが見どころ。大序では、左團次が慣れた役だけあって大きな存在感があり、梅玉の判官と錦之助の若狭之助は両方…
関西で評判になったGOEMONが東京に初お目見え。 松竹座で評判になっていたときに気になっていたので、愛之助のフラメンコがどんなものか楽しみに観に行きました。和洋折衷で盛りだくさんで、結果的に予想外の面白さでした。 途中で挟まるフラメンコは初めて…
めったに出ない吉野川が新しい歌舞伎座でようやくかかり、素晴らしかったです。 玉三郎のリアル路線に対して吉右衛門の義太夫狂言としての方向に沿ったやり方とがかみ合っていない感じはしたものの、現在の歌舞伎の中で考えうる最高の組み合わせだろうと思い…
舞台「ガラスの仮面」、原作の漫画は読んだことないんですが、主演の貫地谷しほりが好きなので観ました。貫地谷しほりの演技がうまかったです。カーテンコールで舞台を走る様子が少女に見えました。 それと、月影先生を演じた一路真輝がさすがの圧倒的な存在…
先に第二部を見て、順番が逆になりましたが、第一部もよかったです。堀川御所の段は、團十郎、三津五郎が国立劇場でやったのを思い出しました。 陣門、組討は、熊谷が首を打とうとするときに躊躇する表現が非常によくて感動しました。 組討で、遠見で小さい…
9月の昼の部、碁盤忠信は日生劇場でも観ています。あまり覚えていないので、どこがどうというわけではないのですが、その時のほうが面白かったような気がしました。 最初にだんまりが付いているのですが、あんまり意味がないかなあという気がするのと、亀鶴…
9/4、新派の喜多村緑郎襲名公演を昼夜通して観ました。昼の部最初は振袖纏。松也の鳶姿がかっこよく、猿弥の鳶頭が貫禄十分。口上では、松也が噛んでしまって、後の猿弥がツボにはまってました。 その猿弥の口上が面白く、名前が変わっても段ちゃんと呼んで…
9/3に文楽第二部を観ました。通し狂言だったので順番通り観たかったのですが、チケットが取れなかったので熊谷陣屋の方から。まずは三番叟。開演前に理事長の50周年ご挨拶。開場の頃は前にまだ都電が走っていたとか。挨拶の後、人形から花束を渡されました。…
歌舞伎座の8月は第2部と第3部を観ました。第二部の東海道中膝栗毛は、染五郎と猿之助のコンビのハチャメチャっぷりが面白かった。 最初の猿弥の義経千本桜での後見がボケて変な附け打ちしたり、扇子じゃなくてやかんを渡すとか、後半、幽霊が出てきて、志村…
新橋演舞場で和製ミュージカル狸御殿を観ました。シンデレラをベースにした、肩のこらない楽しいミュージカルでした。 ガラスの靴の代わりに草履が残されるのですが、草履は誰でも履けるからわからないというオチとかも面白かった。 いろいろな人が出ている…
建て替えのためになくなってしまう渋谷のパルコ劇場で、「母と惑星について、および自転する女たちの記録」というお芝居を観ました。 斉藤由貴、田畑智子、鈴木杏、志田未来という、いい女優さん四人の共演で面白かった。 特に斉藤由貴が、だらしなく、自由…
荒川の佐吉は、猿之助が仁左衛門とはひと味違った無骨な佐吉を好演してた。 巳之助の辰五郎とのコンビもよかった。 海老蔵はセリフがだめだが、猿之助との対比が面白かったです。 三升景清は、関羽と解脱がない上演ではちょっと変化がなくて飽きる面もあるな…
昼の部最初は柳沢騒動。大阪で橋之助主演で観た時は、橋之助のニン的にいい人っぽさがにじみ出てしまって、今ひとつ面白いと思わなかったのですが、海老蔵が主役になって観てみると、もともとは貧しいいい人だった吉保が悪の面を前面に出して出世していく様…
シネマ歌舞伎「阿弖流為」を観ました。 実際の舞台も3回観に行って感動した舞台なので、楽しみにして行きました。シネマ歌舞伎になったことで、よかったのはアップが多用されていて、舞台ではわからなかった細かい表情などまではっきり見えたことや両花道が…
松井玲奈主演、新・幕末純情伝を観に行きました。 率直に言って、すごい舞台でした。泣きました。 キャストが発表された当初は、元SKEの松井玲奈とお笑い芸人NON STYLEの石田明ということで、あまり役者としては期待できずに話題性だけかな−と思っていたので…
笹本玲奈さんが出るということで、熱海五郎一座を初めて観ました。 新橋演舞場では3回目という一座、正直、お話とギャグは比較的高齢者向けな定番な感じで少々ベタだなーと感じましたが、軽演劇という名にふさわしく、頭空っぽにして気楽に楽しめる内容でし…
6月歌舞伎座は義経千本桜の3部制。鳥居前もほしいところですが、これはこれで面白い試みだと思いました。 染五郎初役の碇知盛は、最初染五郎の知盛の線が細いと思いましたが、後半は力強くてよかったです。ただ、低い声はいいのですが、声を張り上げたときに…
ツイッターでの評判など見て、どうなるんだろうと不安になりながら観に行きました。 結果として、見終わって、もやもやの残る感じでした。 これまでのコクーン歌舞伎は、歌舞伎のベースがあって、その上にいかに串田演出を載せていくかというところに面白さ…
新派公演、初めて見る国定忠治を楽しみに行きました。 深川の鈴は、いい話でした。大向うさんもいて、月乃助に澤瀉屋と声がかかってるのを聞いて、澤瀉屋と呼ばれるのも今回までかあとちょっと寂しい気がしました。 蚊帳から紐がつながっている鈴が鳴るのは…
歌舞伎のみかたは中村萬太郎。前回もそうだったように、立て板に水のようにスラスラと解説。橋吾が景清の扮装での立廻り、國矢と千次郎で髪結新三の立廻りで、荒事と世話物の違いを説明。その他、いつものように、セリ、すっぽん、花道、附け打ち、黒御簾の…
ついにエド・マスからシャアとして生きていくことになるところ、身元がばれそうになったので同級生を陰謀にはめて殺してしまうところなどシャアの非情さが出てきた。 ガルマとの出会いなどファーストガンダムファンとしてはとても楽しく見ました。 次が楽し…
上の句と下の句を観ました。 爽やかな青春スポーツ映画といった感じで面白かったです。 実は広瀬すずがあまり好きではなく、キャストが発表された時には、原作と違いすぎるだろという思いがありましたが、実際見てみると、原作と違うのは仕方ないにしても広…
歌舞伎座團菊祭の昼の部と夜の部を観ました。 鵺退治は50年以上ぶりという珍しい演目。 30分程度の短いものだし、鵺を退治するというだけの大したことのない演目ですが、梅玉がよかった。 梅玉は烏帽子姿がよく似合う。鵺がきぐるみなのがちょっと愛嬌があっ…
5/21(日)に文楽の絵本太功記を観ました。 歌舞伎の絵本太功記の尼ヶ崎は動きが非常に少なく、眠くなってしまう苦手な演目なのですが、文楽で本能寺から妙心寺、夕顔棚、尼ヶ崎と通しで見ると話の流れがよくわかり、歌舞伎だと唐突に出てくる巡礼に化けた久…