7/15 7月大阪松竹座 中村歌昇改め 三代目 中村又五郎襲名披露 中村種太郎改め 四代目 中村歌昇襲名披露 昼の部

7/15に夜の部を観ました。夜の部も充実してました。

素晴らしかったのは荒川の佐吉。本当に泣かされました。
周囲も素晴らしい配役。又五郎は気のいい辰五郎がぴったり。
歌六の風格ある親分から落ちぶれていく哀しさ、梅玉のニヒルな敵役、血気にはやって一刀のもとに斬り倒される錦之助吉右衛門の大きさ、みんなかっこいい男の世界でした。
憎々しげな松之助の徳兵衛、幸太郎の渋い白熊の忠助もよかった。


棒しばりは、又五郎染五郎が品よくておかしくてとてもよかった。又五郎の踊りのうまさが光っていました。


引窓は、我當東蔵の情のあるところがとてもよかったです。


大阪まで行った甲斐のあった充実した観劇でした。



一、双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)
  引窓
        南与兵衛後に南方十次兵衛       中村梅玉
                母 お幸       中村東蔵
                女房お早       片岡孝太郎
                三原伝造       中村松江
                平岡丹平       片岡進之介
               濡髪長五郎       片岡我當


二、棒しばり(ぼうしばり)
                次郎冠者  中村歌昇改め又五郎
                太郎冠者      市川染五郎
               曽根松兵衛      中村錦之助


  江戸絵両国八景
三、荒川の佐吉(あらかわのさきち
  序幕 江戸両国橋付近出茶屋岡もとの前の場より
  大詰 長命寺前の堤の場まで

               荒川の佐吉      片岡仁左衛門
               大工辰五郎   中村歌昇改め又五郎
             丸総の女房お新       中村芝雀
             仁兵衛娘お八重       片岡孝太郎
               あごの権六       澤村由次郎
              隅田の清五郎       中村錦之助
              鍾馗の仁兵衛       中村歌六
              成川郷右衛門       中村梅玉
              相模屋政五郎       中村吉右衛門