新橋演舞場 昼の部 金閣寺、心猿・近江のお兼、らくだ

昨日、新橋演舞場に行ってきました。
昼の部は、金閣寺がよかった。


吉右衛門の大膳は最初に出てきたところから大悪人の風格があって、すごくかっこよかった。


芝雀もよかった。この人は、はかなげな、かわいそうな役がとても似合う人だと思う。
もう少しやせたらもっといいのにと思うけれども。


桜の木に縛られた雪姫が、桜の花びらで鼠を書く、爪先鼠の部分は人形振り。
文楽のように、とざいとーざいーと口上が入って、太夫、三味線、役者を紹介して始まる。
足音も足踏みをする黒衣が下手にいて、普通とは違う雰囲気でいい感じでした。


それにしても、桜の花びらが、これでもかっていうぐらい大量に降ってましたね。
いつもこんなでしたっけ?とてもきれいでしたが、幕間は大道具さんがモップかけたり、大変そうでした。


心猿と近江のお兼は、心猿の白馬から引き抜きで茶色い馬に変わるのが面白かった。
馬の引き抜きってはじめて見たけど、他の演目であるのでしょうか。
心猿は思ったより短かったけど、あの猿のマスクをつけて踊るのはきっと大変なんでしょうね。


らくだは、由次郎の死体の動きが面白かった。


一、祇園祭礼信仰記 金閣寺(きんかくじ)

松永大膳  中村吉右衛門
此下東吉後に真柴久吉  市川染五郎
狩野之介直信  中村福助
慶寿院尼  中村吉之丞
松永鬼藤太  中村錦之助
十河軍平実は佐藤正清  中村歌六
雪姫  中村芝雀



二、上 心猿(しんえん)
  下 近江のお兼(おうみのおかね)

心猿/近江のお兼  中村福助


三、眠駱駝物語 らくだ
           
紙屑買久六  中村吉右衛門
手斧目半次  中村歌昇
妹おやす  市川高麗蔵
馬吉  澤村由次郎
家主佐兵衛  中村歌六
家主女房おいく  市川段四郎