上野鈴本演芸場 中席 夜の部 柳家三三

末広亭には何回か行ったので、別のところも行ってみようと、先週の日曜日にはじめて上野鈴本演芸場に行ってきました。
新宿末広亭とはまた雰囲気が違って、なかなかいいところでした。
トリの三三のホームページの割引きを印刷して持っていって2800円のところが2200円。


前座 柳亭市丸 「牛ほめ」


柳亭こみち 「元犬」 女流落語家さん。声がドラゴンボールクリリンみたい。


太神楽曲芸 鏡味仙三郎社中


柳亭燕路 「粗忽の釘」 テンポがよくって面白かった。


柳家さん喬 「徳ちゃん」 大正時代に噺家が吉原の安いけどひどい店に入って、ひどい花魁に会う話。身長が180センチぐらいあって、顔が真っ黒で芋を食べながら出てくるっていうんだけど、芋を食べながら登場するところの描写がうまくて爆笑。


奇術 ダーク広和


桃月庵白酒 「真田小僧


桂 藤兵衛 


金魚 にゃんこ


橘家文左衛門 「寄合酒」 酒を飲みに近所のみんなが酒の肴を持ち寄るのだけど、みんな乾物屋をだまして棒鱈や数の子もってきたり、乾物屋の子供をだまして鰹節もってきたりしてくる。与太郎は味噌を持ってくるのだけど、裏の原っぱに落ちてたという。
味噌か糞かを見分けるため、棒でつついたり、においを嗅いだり、最後はなめてみたりするしぐさがめちゃめちゃおかしかった。


与太郎が登場するときに、「家は総体檜作り〜」というせりふを入れたり、子供の話のときに「一銭取ろうとするのか?」とか、前の落語家さんがやったネタをちりばめ、落ちも元犬の「今朝人間になりました。」を使ってた。


ぺぺ桜井 ギター漫談


柳家三三 「くしゃみ講釈」
鈴本は、150年の伝統があって最初は講談をやるところだった、江戸時代には各町に1件は寄席があったなんていうマクラから、くしゃみ講釈。


胡椒を買いにいくのに、買うものを忘れないように、「八百屋お七」→「お七の恋人」→「小姓(胡椒)の吉三」という連想で思い出そうとするんだけど、なかなか思い出せなくて、八百屋お七の歌を一曲まるまる歌っちゃう。その歌が面白い。講釈師が講釈しながら、くしゃみするところがうまかった。


末広亭よりひとりあたりの持ち時間が長いので、じっくり聞けてよかったです。