歌舞伎座 昼の部 三番叟、俊寛、十六夜清心、鷺娘

土曜日に、歌舞伎座昼の部に行ってきました。

開演前に、筋書を買うときに、歌舞伎検定合格特典の100円割引券を出したら、係員の人に「あっ、おめでとうございますー。」と言われました。合格率90%以上だったらしいから、たいしたことないけどね。ちょっと嬉しかった。


さて、最初は「祝初春式三番叟」。今年80歳の富十郎が出てくるとやっぱり舞台が締まります。厳粛な雰囲気が客席にも伝わってきて、しゃべる人や袋をガサガサいわせる人もおらず、まさに天下泰平、国土安穏を祈るおめでたい舞台でした。


2つめは「俊寛」。幸四郎らしいリアルな雰囲気の演技。


3つめは、「十六夜清心」。菊五郎時蔵の並んだ姿がきれい。


最後は「鷺娘」。平成17年以来でやや久しぶり。
雪の中、白い衣装から引き抜きで一瞬で赤い衣装に変わる瞬間、観客からおーっというか、ハーっというか、なんともいえないざわめきがおきる。引き抜きはほかの演目でもあるけど、この場面は白から赤というコントラストが薄暗い照明の中で行われるだけにより幻想的で美しさが際立ちますね。これも初心者を連れて行くにはいい演目だと思う。


1月らしく、きれいな演目が多くてよかった。


一、祝初春式三番叟(いわうはるしきさんばそう)
翁   中村富十郎
千歳  尾上松緑
千歳  尾上菊之助
後見  中村松江
後見  中村錦之助
三番叟 中村梅玉


二、平家女護島 俊寛(しゅんかん)
俊寛僧都    松本幸四郎
海女千鳥    中村芝雀
丹波少将成経  市川染五郎
平判官康頼   中村歌六
瀬尾太郎兼康  坂東彦三郎
丹左衛門尉基康 中村梅玉


三、花街模様薊色縫 十六夜清心(いざよいせいしん)
清心    尾上菊五郎
十六夜   中村時蔵
恋塚求女  中村梅枝
船頭三次  中村歌昇
俳諧師白蓮実は大寺正兵衛 中村吉右衛門


四、鷺娘(さぎむすめ)
鷺の精  坂東玉三郎