歌舞伎座 昼の部

歌舞伎座昼の部を観てきました。


【あらすじ】http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/2008/09/post_30-Highlight.html


逆櫓は、1999年に幸四郎のを観たのですが、そのときは歌舞伎を観始めて間もなかったので、立ち回りの豪快さしか印象に残っていません。前回の吉右衛門さんは残念ながら見ていないので期待して観に行きました。


既にいろんな劇評やブログで絶賛されてますが、吉右衛門さんよかったです。「権四郎頭が高い」というセリフも、船上で逆櫓を教える場面や立ち回りもさすがかっこよかったです。


歌六の権四郎も海の男の強さや孫を失った悲しみやらをうまく表現していてとてもよかった。歌六さん新・三国志孫権を演じているのを見て以来けっこう好きなので、最近渋い脇役で活躍していてうれしいです。



竜馬がゆくは、最初、朝から志士たちが怒鳴りたてる芝居は暑苦しくてきついし、音楽もうるさいなーと思ってたのですが、だんだんと染五郎の竜馬に引き込まれていきました。染五郎は、阿修羅城の瞳のときもそうでしたが、軽口を叩く軽さと情熱を兼ね備えたようなキャラクターが合ってる感じがします。亀治郎とのコンビもいい感じでした。



日本振袖始は、ヤマタノオロチということで、立ち回りで玉三郎のほかに7人同じ顔と衣装の役者を引き連れて8つの頭を表現していたのが面白かったです。



一、竜馬がゆく(りょうまがゆく)風雲篇
坂本竜馬  (市川染五郎
おりょう  (市川亀治郎
寺田屋お登勢 (上村吉弥
中岡慎太郎  (尾上松緑
西郷吉之助  (中村錦之助


二、ひらかな盛衰記(ひらかなせいすいき)逆櫓
船頭松右衛門実は樋口次郎兼光  (中村吉右衛門
お筆  (中村芝雀
漁師権四郎  (中村歌六
船頭明神丸富蔵  (中村歌昇
同灘吉九郎作  (中村錦之助
同日吉丸又六  (市川染五郎
松右衛門女房およし  (中村東蔵
畠山重忠  (中村富十郎


三、日本振袖始(にほんふりそではじめ)
岩長姫実は八岐大蛇  (坂東玉三郎
素盞鳴尊  (市川染五郎
稲田姫  (中村福助