6/9 新橋演舞場 夜の部

もう7月も終わりでいまさらですが、6月の分の感想をメモ程度に書いておきます。


演舞場のヤマトタケルはまずは猿之助と中車の口上。暗転の中からライトが当たると猿之助と中車がスーパー歌舞伎風の衣装でいて、今まで見たことのない口上でした。
猿之助の口上は、スーパー歌舞伎も20数年前に初演で、もう古典になったと言える。その証拠が入り口に所にかかっている絵看板だと。スーパー歌舞伎の絵看板が出たのは初めてだそうです。確かに違和感なかった。中車の口上は短かったですが、緊張感と強い意志を感じました。



さて、ヤマトタケルは、右近・段治郎のWキャストで上演された前回のを見ていて、DVDの猿翁のも観たのですが、そんなに好きな演目ではありませんでした。新・三国志の三部作を観た後だと、スーパー歌舞伎の第一作が古く感じてしまったのも一因かなと思ったのですが、今回の猿之助のを観て、こんなに面白い話だったのかと思いました。


父との葛藤や若者が成長していく様子を猿之助がとてもうまく表現していて、ストーリーの面白さに引き込まれました。
中車の帝は、段四郎金田龍之介と比べて貫録が足りないという感じはしましたが、観ているうちに気にならなくなりました。
團子は声が良くて堂々としているところが良く、将来が楽しみだと思いました。


カーテンコールに出てきた猿翁には感動しました。



新橋演舞場


スーパー歌舞伎
三代猿之助 四十八撰の内 ヤマトタケル

     小碓命後にヤマトタケル大碓命  亀治郎改め猿之助
                   帝       中 車
                タケヒコ       右 近
               ワカタケル    初舞台團 子
            兄橘姫/みやず姫       笑 也
                 弟橘姫       春 猿
                 老大臣       寿 猿
                ヘタルベ       弘太郎
                帝の使者       月乃助
                  倭姫       笑三郎
         熊襲弟タケル/ヤイラム       猿 弥
               尾張の国造       竹三郎
               皇后/姥神       門之助
           熊襲兄タケル/山神       彌十郎