柳家喬太郎プロデュース公演 怪談牡丹灯籠 @下北沢 本多劇場

先週、喬太郎の怪談牡丹灯籠を通しで聞いてきました。


9/2 怪談牡丹灯籠 其之壱
一、本郷刀屋 柳家喬太郎
一、お露新三郎 柳家喬太郎
仲入
一、紙切り 林家二楽
一、飯島討ち 柳家喬太郎


仕事を終えて、急いで駆け込んで牡丹灯籠には間に合いました。
歌舞伎では出てこない発端の本郷刀屋がなかなか面白かった。
お露新三郎は若い二人の恋を繊細に描くところがよかった。



9/3 昼 怪談牡丹灯籠 其之二
一、元犬 滝川鯉橋
一、お札はがし 柳家喬太郎
仲入
一、江戸曲独楽 三増紋之助
一、おみね殺し 柳家喬太郎


緞帳が調子悪くてなかなか上がらなかったり、鯉橋が元犬の最後で間違えて今日犬になりましたと言ったり、紋之助が独楽失敗したりちょっとしたトラブルがいくつか。
喬太郎さんもおみね殺しのマクラで、円朝のお墓参りもしてるし、牡丹灯籠でたたりはないはずなんですがと苦笑してました。
お札はがしは、カランコロンカランコロンという下駄の音が怖かった。歌舞伎よりも噺で想像する方が怖いですね。
おみね殺しは、貝殻骨から乳の下までざくざくざくざくと刺し殺す描写が怖かった。


9/3 夜 怪談牡丹灯籠 其之三
一、看板のピン 鈴々舎風車
一、孝助の婚礼 柳家喬太郎
一、関口屋ゆすり 柳家喬太郎
仲入
一、歌うスタンダップコミック 寒空はだか
一、十朗ヶ峰の仇討 柳家喬太郎


開演前のアナウンスで喬太郎が、風車のことを若手のホープと言うところを、ホーフと噛んでました。
関口屋ゆすりのタンカが迫力があって凄かった。
仇討は孝助と母親との会話のところに情があってよかった。
通しで聞いたのは初めてだったけど、こんなにいろいろ入り組んだ面白い噺だったんですね。それぞれの登場人物を見事に演じ分けて、噺にぐっと引き込む喬太郎はさすがでした。