4月歌舞伎座 第3部―2

歌舞伎座のラストを飾るにふさわしい、盛りだくさんで見どころ満載の楽しい舞台でした。歌舞伎座がなくなる寂しさを忘れさせてくれるぐらいの豪華さで素晴らしかった。


團十郎助六は、芸が大きい、立派、おおらかという感じで、歌舞伎のだいご味をぎゅーっと凝縮したような素晴らしさ。菊五郎との兄弟役も、気心が知れている二人だけあって、ぴったり。


玉三郎の揚巻の美しさは何とも形容しがたく、福助も控えめにしてるときれいでよかった。


三津五郎の福山かつぎや仁左衛門の門兵衛、勘三郎の通人と豪華キャストすぎてなんともぜいたくでした。  


観終わって、何とも幸せな気分になる演目なので、これを歌舞伎座最後に持ってきたのは松竹もいい選択したなーと思いました。


歌舞伎十八番の内
二、助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)
           花川戸助六  團十郎
           三浦屋揚巻  玉三郎
            通人里暁  勘三郎
         福山かつぎ寿吉  三津五郎
           三浦屋白玉  福助
        男伊達 山谷弥吉  権十郎
        同   田甫富松  松江
        同   竹門虎蔵  男女蔵
        同  砂利場石造  亀三郎
        同   石浜浪七  亀寿
           傾城八重衣  松也
           同  浮橋  梅枝
           同  胡蝶  巳之助
           同  愛染  新悟
             金棒引  種太郎
               同  萬太郎
               同  廣太郎
               同  廣松
            禿たより  玉太郎
        白玉付番新梅ヶ香  歌江
            奴奈良平  亀蔵
           国侍利金太  市蔵
            遣手お辰  右之助
          番頭新造白菊  家橘
            朝顔仙平  歌六
            曽我満江  東蔵
         三浦屋女房お松  秀太郎
            髭の意休  左團次
        くわんぺら門兵衛  仁左衛門
          白酒売新兵衛  菊五郎

              口上  海老蔵