4月歌舞伎座 1部

もう5月も半ばで今さらですが4月の感想を書き残しておきます。
千秋楽は観れませんでしたが、結局4月は当日券も含めて各部3回見ることができました。思い出しながらぼちぼち感想を書いておきます。


一、御名残木挽闇爭(おなごりこびきのだんまり)
          悪七兵衛景清  三津五郎
            典侍の局  芝 雀
            工藤祐経  染五郎
            曽我十郎  菊之助
            曽我五郎  海老蔵
          鬼王新左衛門  獅 童
           小林朝比奈  勘太郎
             片貝姫  七之助
            半沢民部  團 蔵
          秩父庄司重忠  松 緑
            大磯の虎  孝太郎
            小林舞鶴  時 蔵


第一部の最初はだんまり。


対面の世界観の中で、新しく劇場を建てることになったという設定。
これはあんまり期待してなかったのだけど、思った以上によかったです。
まず最初に若手が勢ぞろいでせりあがってくるだけでかなりワクワクしました。
海老蔵菊之助の五郎十郎がとてもよかった。染五郎の工藤というのは貫録不足だけど、頑張ってました。


「三年の後の春を待ち、再びまみえる木挽町」のセリフにぐっとくるものがありましたが、なんだか歌舞伎座のなくなる寂しさよりも、3年後までのこの若手の成長への期待を感じさせてくれました。


最後は三津五郎の立派な六方で、歌舞伎座最後の月のはじめにふさわしく、20分ほどとは思えないほどの充実の舞台でした。