1/10 末広亭初席 第1部 米丸 第2部 歌丸

今さらなのですが、正月の落語の感想を書いておきます。


新宿末広亭の正月初席。立ち見も出る大混雑でした。正月はいつもより演者が多く、一人当たりの持ち時間が少ないので、まともな落語はやらず、あわただしく漫談で済ます人が多いのですが、雰囲気が華やかなのが良いです。


さて、第一部のトリは、桂米丸師匠。
今年85歳になる、落語界の最高齢とは思えない元気な高座でした。
ネタは、映画「ジョーズ」を観て、悲鳴を上げる女性の噺。オチが凝ってます。


第二部は、春風亭昇太三遊亭小遊三笑福亭鶴光桂歌丸といった人気者が登場。
昇太は去年の正月に聞いたのと同じ、紅白の話。
森進一とか、小林幸子の話で大爆笑をとってました。さすが。


小遊三は、マクラで談志の話なんかをしてから、「弥次郎」。鶴光は、「猫と金魚」。


トリの歌丸の噺は、正月を迎えるのに餅を買うお金もない貧乏な家で、近所の手前、見栄を張って、餅をつく音だけはさせようと、女房の尻をたたいて餅つきの音をさせるという噺。くだらないといえばくだらないんだけど、正月初笑いでこういう何も考えずに笑えるというのは気持ちいいものです。面白かったです。