権太楼爆笑十夜「占い八百屋」@鈴本演芸場

昨日、鈴本演芸場の「権太楼噺爆笑十夜」9日目に行ってきました。


いやー、面白かった。好きな人は10日間通っちゃうんでしょうね。
小三治も聞けたし、トリを二人聞いたような、得した気分です。


9日目の噺「占い八百屋」は、要は「お神酒徳利」なんだそうです。お神酒徳利は三遊亭圓生天皇の前でやった噺だけれども、「酢豆腐」と「ちりとてちん」のように、柳家がやると、三遊亭とはだいたいの筋は同じでも中身が違ってくる、鴻池とか行きません。あるところでやったときに、圓生天皇の前でやった格調高い噺ですと紹介されて、違うんだよなーと思って困ったとか、そういう変な期待をされないように占い八百屋という名前にしているとかいう説明を最初にしてからはじめられました。


落語初心者なもんで、お神酒徳利を知らないので、家へ帰ってから調べてみたらけっこう違ってました。
http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/2005/02/post_12.html


お神酒徳利は神様が出てきてめでたし、めでたしだから天皇の前でやるのもいいかもしれないけど、占い八百屋だとやりづらいかもしれないですね。どっちがいいとか悪いという問題じゃないんですけど。


すごい占い師だと勘違いされてオタオタする八百屋の様子が面白くって、場内大爆笑でした。


紙切り 林家正楽 
「相合傘」、「落語の稽古」、「母の日」、「市馬・川柳歌謡ショー」、「ウクレレ」、「古今亭志ん生」。できたのを影絵にして見せてくれて見やすかったです。末広亭で見たときはこういうやり方はやってなかったですね。それにしても、市馬・川柳なんてよくできますね。ウクレレは初めてだと言ってましたが、ハワイアンダンスをする女性とウクレレを弾く人の絵でした。


橘家文左衛門 「道灌」
書いてもらった歌が読めない奴にご隠居が「お前は麻生太郎か?」ってとこ面白かった。


柳家甚語楼 「権助芝居」 権助のなまりが面白い。


古今亭菊之丞 「片棒」 
けちな大店の旦那が、自分の葬式をどう出すか息子に聞いて試す。本当は3人息子がいる話だけど、お囃子や太鼓、山車や父親の人形を出しちゃう次男の部分だけやってました。


昭和のいるこいる ほんと、面白い。


桃月庵白酒 「短命」 
マクラから非常にテンポよく、ご隠居が短命の理由を説明するのに何度聞いても理解できない様子がすごく面白い。


柳家小三治 「錦の袈裟」 
与太郎のへなへなーっとした感じがすばらしく面白い。


仲入り 権太楼のお弟子さん達がTシャツを売ってました。


手品 ダーク広和


春風亭一朝 「湯屋番」


粋曲 柳家小菊


柳家権太楼 「占い八百屋」