新橋演舞場 夜の部 伽羅先代萩
新橋演舞場夜の部を見ました。
菊之助の政岡がよかったと思います。戦後最年少の初役だそうです。
床下の海老蔵の仁木弾正は、期待しすぎていたせいか、思っていたほどではありませんでした。
悪役の色気や妖しさはよく出てましたが、大きさとか凄みが足りない気がしました。
その分、刃傷の場では大暴れで大活躍でした。
中村獅童も期待していたんですが、声がだめで、そのせいで、全体的にも迫力がない気がしました。
萬屋錦之助が映画に出るとき、父親の3代目中村時蔵は、映画をやるなら歌舞伎をやめろ、
中途半端はいけないと言ったそうです。今とは時代が違うので、そこまではいかないまでも、
そろそろ中途半端に映像と歌舞伎をかけもちするのをやめて、軸足を歌舞伎に決めて、まじめに
取り組んでほしい気がします。
一、通し狂言 伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)
序 幕 鎌倉花水橋の場
二幕目 足利家竹の間の場
三幕目 足利家御殿の場
同 床下の場
四幕目 問注所対決の場
大 詰 控所刃傷の場
<花水橋・竹の間・御殿・床下>
政岡 菊之助
八汐 愛之助
荒獅子男之助 獅童
絹川谷蔵 男女蔵
足利頼兼 亀三郎
松島 吉弥
沖の井 門之助
栄御前 右之助
仁木弾正 海老蔵
<対決・刃傷>
細川勝元 松緑
渡辺外記左衛門 男女蔵
渡辺民部 亀三郎
山中鹿之助 宗之助
山名宗全 家 橘
仁木弾正 海老蔵