12/8 国立劇場小劇場 12月文楽公演 本朝廿四孝

文楽のチケットって発売日にうっかりしてると土日はすぐになくなってしまうのですが、今月の分もすっかり忘れていて買えなかったので、半ばあきらめていたのだけど、本朝廿四孝が観たくて、平日のチケットを買って、仕事を急いで終わらせて、途中から観に行きました。


本朝廿四孝といえば、歌舞伎でもやるけど、「十種香」と「奥庭」の場面ばかりで、「筍堀り」の場面は歌舞伎ではめったに出ない。10年ぐらい前に国立劇場団十郎藤十郎(当時鴈治郎)がやったのを見たはずだけど、雪の中で筍堀りして鋤と鍬で立ち回りしたのと、山本勘助が正体を現したのを覚えているぐらいで、ストーリーは半分寝てたので覚えてません。


で、今回文楽で改めてじっくり観たのだけど、(途中寝たけど)これが面白かった。主人公の兄弟が実は武田信玄方の山本勘助と、長尾謙信方の直江山城之助だったというストーリーと、山本勘助がなぜ片足片目が不自由なのかという理由まで劇中で明らかになるというもの。史実とは違う創作とはいえ、よくこんな話を考えたものです。途中からしか観れなかったのが残念です。


歌舞伎でもちゃんとやって、十種香、奥庭まで通しで上演したら面白いと思うんだけど、ストーリーがわかりづらいから出ないんでしょうかね。


「本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)」
桔梗原の段
景勝下駄の段
勘助住家の段