日生劇場 12月歌舞伎 摂州合邦辻、達陀

今日は日生劇場に行ってきました。


摂州合邦辻の通しは、評判通り、菊之助の玉手がすごくよかった。以前国立劇場藤十郎が通しでやったのを観たけど、菊之助は年齢的に原作に近いので、2、3歳しか年が違わない継子に言い寄るところとか、話がわかりやすかったです。美しいだけではなくて、恋の執念を見せるところ、最後の真相を明かす場面の悲劇もとてもよく表現されているように感じました。


達陀は6年前に歌舞伎座で観て以来ですが、歌舞伎っぽくないダイナミックな踊りでとても好きです。所作板をドンドン踏みならし、若手役者がきびきびと動く様子はとても気持ちがよかったです。これは歌舞伎初心者が観ても楽しいと思います。


通し狂言
一、摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)
  序 幕 住吉神社境内の場
  二幕目 高安館の場
      同庭先の場
  三幕目 天王寺万代池の場
  大 詰 合邦庵室の場

            玉手御前  菊之助
             羽曳野  時 蔵
             奴入平  松 緑
             次郎丸  亀三郎
             俊徳丸  梅 枝
             浅香姫  右 近
             桟図書  権十郎
           高安左衛門  團 蔵
             おとく  東 蔵
            合邦道心  菊五郎



  平城遷都1300年記念
二、春をよぶ二月堂お水取り
  達陀(だったん)
             僧集慶  松 緑
             堂童子  亀 寿
             練行衆  亀三郎
               同  松 也
               同  梅 枝
               同  萬太郎
               同  巳之助
               同  右 近
           青衣の女人  時 蔵