浅草歌舞伎第一部のご挨拶は巳之助と米吉。
七人の中でもおしゃべりな二人でまとめ役がいないと終わらないということで、巳之助が司会役で米吉に質問していく形で進行。
巳之助から米吉に「テレビ向きだと思うんで、MCとかどうですか?米子の部屋とか、笑っていいよねとか。」なんてコメントもあって楽しいご挨拶でした。
春調娘七種は松也の五郎の力強さが印象的。
一條大蔵譚、歌昇の大蔵卿は奥殿だけでは作り阿呆の部分が難しかったと思うけれど、凛としたところがよかった。
米吉の常盤御前はさすがに風格を出すところまではいかず、子持ちっぽくもないけど、品よく、芯の強さが感じられた。
独楽売は、芝のぶ、米吉、鶴松、梅丸の女形4人がきれいで、巳之助、種之助の動きもはつらつとしていて明るく華やかで楽しかった。
仮名手本忠臣蔵五・六段目、松也の勘平は実年齢が近いこともあって、若くしての死が痛切に胸に突き刺さってくる感じがしました。周囲を支える歌女之丞、芝喜松、蝶十郎、大蔵らもしっかりしていてよかった。猩々は種之助のキビキビとした動きが印象的でした。
俄獅子は、松也、歌昇、巳之助、児太郎、米吉で手締めもあって、華やかで楽しかった。
隼人は以前に比べてしっかりして安定感が出てきた感じ。児太郎は7人の中ではテレビなどでもあまり派手な扱いではないけど、きっちりした演技するなあという印象。
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/other/play/285
第一部
お年玉〈年始ご挨拶〉
一、春調娘七種(はるのしらべむすめななくさ)
二、一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)
奥殿
一條大蔵長成 中村歌昇
常盤御前 中村米吉
八剣勘解由 中村吉之助
鳴瀬 中村芝のぶ
お京 中村児太郎
吉岡鬼次郎 尾上松也
三、独楽売(こまうり)
独楽売千吉 坂東巳之助
芸者 中村米吉
雛妓 中村鶴松
同 中村梅丸
茶屋女房 中村芝のぶ
独楽売萬造 中村種之助
第二部
お年玉〈年始ご挨拶〉
一、仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)
五段目
六段目 山崎街道鉄砲渡しの場
同 二つ玉の場
与市兵衛内勘平腹切の場
早野勘平 尾上松也
おかる 中村児太郎
千崎弥五郎 中村隼人
母おかや 中村芝喜松
百姓与市兵衛 澤村大蔵
判人源六 中村蝶十郎
一文字屋お才 中村歌女之丞
斧定九郎 坂東巳之助
不破数右衛門 中村歌昇
二、上 猩々(しょうじょう)
下 俄獅子(にわかじし)