猿之助の天竺徳兵衛は、博多座のときにも見ました。
序幕の異国話は、博多では韓国が近いとか、ご当地ネタも盛り込んでいましたが、今回はそういうこともできないし、外国にもあまりいいネタがないということで、石原都知事や橋下市長の話しなんかを少ししてましたが、もうひとつだったかなと思います。それよりも猿之助がCMをしているソルマックを出したのが面白かった。
船の舳先での見得はやはり、大きな人ではないので、見栄えがしないのが残念でした。
逆におとわがさすがでした。悪婆の雰囲気がぴったり。
また、早変わりは見事で、博多のときに観たときよりスピードアップしていたように思いました。
萬次郎は独特の雰囲気でとても存在感がありました。ほかでは、米吉のかわいらしさが目を引きました。
段四郎は後半休演したようですが、私が見た日は前半だったので出ていました。
夜の部
三代猿之助四十八撰の内
通し狂言 天竺徳兵衛新噺(てんじくとくべえいまようばなし)
序 幕 遠州灘元船の場より
大 詰 梅津館奥庭の場まで
天竺徳兵衛/小平次/女房おとわ 市川 猿之助
尾形十郎 市川 右 近
枝折姫 市川 笑 也
木曽官の霊/馬士多九郎 市川 猿 弥
小平次妹おまき 中村 米 吉
百姓正作 市川 寿 猿
奴磯平 中村 亀 鶴
梅津桂之介 市川 男女蔵
今川左馬次郎 市川 門之助
今川奥方葛城 市村 萬次郎
菊地大膳太夫貞行 市川 段四郎