11月 明治座 夜の部

猿之助の天竺徳兵衛は、博多座のときにも見ました。
序幕の異国話は、博多では韓国が近いとか、ご当地ネタも盛り込んでいましたが、今回はそういうこともできないし、外国にもあまりいいネタがないということで、石原都知事や橋下市長の話しなんかを少ししてましたが、もうひとつだったかなと思います。それよりも猿之助がCMをしているソルマックを出したのが面白かった。
船の舳先での見得はやはり、大きな人ではないので、見栄えがしないのが残念でした。
逆におとわがさすがでした。悪婆の雰囲気がぴったり。
また、早変わりは見事で、博多のときに観たときよりスピードアップしていたように思いました。
萬次郎は独特の雰囲気でとても存在感がありました。ほかでは、米吉のかわいらしさが目を引きました。
段四郎は後半休演したようですが、私が見た日は前半だったので出ていました。

夜の部


三代猿之助四十八撰の内

通し狂言 天竺徳兵衛新噺(てんじくとくべえいまようばなし)

  市川猿之助宙乗り相勤め申し候

  序 幕 遠州灘元船の場より
  大 詰 梅津館奥庭の場まで

    天竺徳兵衛/小平次/女房おとわ  市川 猿之助
               尾形十郎  市川 右 近
                枝折姫  市川 笑 也
        木曽官の霊/馬士多九郎  市川 猿 弥
            小平次妹おまき  中村 米 吉
               百姓正作  市川 寿 猿
                奴磯平  中村 亀 鶴
              梅津桂之介  市川 男女蔵
             今川左馬次郎  市川 門之助
             今川奥方葛城  市村 萬次郎
           菊地大膳太夫貞行  市川 段四郎