5/22 国立劇場 文楽 第二部 「二人禿」「絵本太功記」「生写朝顔話」

5/22に文楽夜の部を観ました。


公演前に、新日屋さんの企画の渡辺保さんの文楽講座を聞きました。
http://www.shinnichiya.com/


渡辺さんが見どころを解説してくれて、実際の舞台もそこを注目しました。


絵本太功記は、4月に歌舞伎で團十郎がやっていたので、比較して楽しく見ることができました。
最初に「夕顔棚の段」がついているので、それぞれの登場人物の意味がわかりやすいです。
歌舞伎だと久吉は風呂から急に出てくるので、イヤホンガイドや筋書で知っていないとなぜそこから出てくるのかわからないですからね。


ここでは、渡辺先生がほめていた、桐竹勘十郎の武智光秀に注目しました。豪快で立派なのはもちろん、首のほんのちょっとした動きで光秀がどういう男か心情がよくわかると渡辺さんが指摘していた通り、見事なものでした。母さつきの吉田文雀さんが休演で紋壽さんが代わりを務めていましたが、これもよかったです。


松に登って遠くを見るところは、文楽だと実際に木に登るので、歌舞伎よりも見た目もよいし、合理的ですね。歌舞伎だと松の木の根元でちょっと枝を上げるだけなので、遠くを観ている感じがあまりしません。


生写朝顔話は、渡辺さんは大井川の段の豊竹呂勢大夫と鶴澤清志郎を誉めていました。
たしかに迫力あってとてもよかったと思います。