7/3 つかこうへい七回忌特別公演「新・幕末純情伝」@天王洲銀河劇場・7/6@紀伊國屋ホール


松井玲奈主演、新・幕末純情伝を観に行きました。
率直に言って、すごい舞台でした。泣きました。


キャストが発表された当初は、元SKEの松井玲奈とお笑い芸人NON STYLE石田明ということで、あまり役者としては期待できずに話題性だけかな−と思っていたのですが、ふたりとも、つかこうへい作品独特の膨大なセリフを怒涛の勢いでまくしたてる熱い芝居で感動しました。


松井玲奈は立ち姿が凛としていてきれいなのがとても印象的。殺陣も刀を持つ姿が美しくて、相当稽古したんだろうなと感じました。最初の方は声が舞台女優としては弱いかなと感じましたが、後半のセリフは力強くてよかったです。


石田明が序盤は軽い調子の坂本龍馬にぴったりで、アドリブでも笑わせてくれて、後半に進むにつれて、総司への愛、自由や国家を説くなど真剣な場面では胸を打つセリフで予想外の良さでした。


ネットのニュースなどで話題になってた、胸を揉まれるとかキスシーンとかは芝居の流れの中なので、全然気にならなかったですが、ファンの人はどう感じたでしょうか。


ポケモン、B'z、T.M.Revolutionエレカシなどの曲が使われているのも効果的でまだその場面とともに耳に残り、そのシーンを思い出します。
最後の二人のシーンは、映像で見た筧利夫広末涼子にも負けていないぐらいだったと思います。


ほかの役者さんたちも熱演で、特に近藤勇桂小五郎土方歳三が印象に残りました。


時事ネタを取り入れたり、客いじりをしたり、松井玲奈ネタで、「名古屋では有名でした」というセリフとか、石田明が金魚っていう写真集って言ったり、細かい笑いも入れつつ、今の時代を考えさせる一票や自由の価値、国とは、愛とはということを考えさせる内容で、いろいろ考えさせられました。


感動したので、もう一度見たくて、紀伊國屋ホールの初日も当日券で観てしまいました。
アドリブが変わってて楽しめたり、2回めでもクライマックスでは涙が出ました。


カーテンコールでおじぎする姿勢が体育会系っぽいきっちりした礼できれいでした。
松井玲奈のファンになってしまいそうです。


松井玲奈
石田明
細貝圭
早乙女友貴
味方良介
荒井敦史
伊達暁
永田彬
黒川恭佑
久保田創
須藤公一
大石敦士
吉成将
高橋邦春
縄田雄哉
村井亮


http://bakumatsu2016.com/

6/26 熱海五郎一座@新橋演舞場

笹本玲奈さんが出るということで、熱海五郎一座を初めて観ました。
新橋演舞場では3回目という一座、正直、お話とギャグは比較的高齢者向けな定番な感じで少々ベタだなーと感じましたが、軽演劇という名にふさわしく、頭空っぽにして気楽に楽しめる内容でした。


玲奈さんはゲストなので、ちょっと歌うだけかと思っていたのですが、思ったよりも歌う場面が多く、ファンとしては嬉しかったです。
大スターという役どころで、登場シーンから派手なライトに歌いながらゴンドラに乗って登場と、笑わせてくれました。
ほかにも、発声練習から歌になったり、第二幕の見せ場はサミット会場のプレゼンのためのショーという場面で、1曲目は着物で富士山と桜を背景に日本風の歌、2曲目は大都会の夜景を背景に赤いドレスでポップな歌とダンスのシーンがあって、十分に魅力を発揮していて楽しかったです。


もう一人のゲストの松下由樹さんも物語の軸となる重要な役割で、立廻りをしたり、歌ったりといろいろと活躍。


レギュラー出演者の中でも面白かったのは春風亭昇太の女将。どこか、実際にいそうな雰囲気でいい味を出してました。ちょっと古いけど、吉兆のささやき女将のネタがあったり、積み重ねた座布団を見て、「もうこういう座布団に座ることもないのね。歌丸師匠戻ってきてー」というネタもあったりしました。ここは、当初は違う内容で、司会が決定したら内容変わるなと思って稽古に身が入らなかったとカーテンコールで昇太さんが言ってました。


ラサール石井の神奈川県知事は、知事と温泉旅館ということで、都知事の問題ネタも織り込んであって面白かった。台本ができた段階では何にもなかったのに、問題が起きてから台本を修正したそうです。


カーテンコールでの皆さんのコメントも面白くて、最後まで楽しめました。


新橋演舞場 シリーズ第三弾
熱海五郎一座
熱闘老舗旅館
ヒミツの仲居と曲者たち

渡辺正行
ラサール石井
小倉久寛
春風亭昇太
東  貴博(交互出演)
深沢邦之(交互出演)

劇団スーパー・エキセントリック・シアター

  • ゲスト出演 -

松下由樹
笹本玲奈

http://www.shochiku.co.jp/play/enbujyo/schedule/2016/6/post_270.php

6月歌舞伎座第一部、第二部、第三部

6月歌舞伎座義経千本桜の3部制。鳥居前もほしいところですが、これはこれで面白い試みだと思いました。


染五郎初役の碇知盛は、最初染五郎の知盛の線が細いと思いましたが、後半は力強くてよかったです。ただ、低い声はいいのですが、声を張り上げたときに高音部分が弱くなるのが染五郎の弱点かなと思いました。
初お目見えのタケルくんが非常にしっかりしていて、せりふもきっちりしていました。
猿之助の内侍の局が高貴さがあって、立派でした。


碇知盛の後は、初めて見る所作事の時鳥花有里。
染五郎義経、弁慶、静御前の3つの面を使って踊り分ける部分は面白く、棒を持って船弁慶のように知盛の様子を踊るのも碇知盛の後で面白い趣向だと思いました。


第二部は幸四郎のいがみの権太。ちょっと立派過ぎるような感じもしましたが、悪くなかったです。
猿之助のお里がかわいらしかった。


第三部が狐忠信。
吉野山は、意外にも久しぶりに見た染五郎女形静御前が思ったより綺麗でびっくり。
猿之助の忠信は最後ぶっかえって狐で引っ込むのが派手でよかったです。
猿弥がセリフに二人の名前を織り込んでいて、客席がずいぶん沸きました。


四の切は、猿之助の身体能力の高さ、早替りの早さに驚くばかり。
宙乗りもたっぷり見せてくれてとても楽しめました。



第一部

碇知盛(いかりとももり)
渡海屋
大物浦

渡海屋銀平実は新中納言知盛 市川染五郎
源義経  尾上松也
入江丹蔵 中村亀鶴
亀井六郎 中村歌昇
片岡八郎 坂東巳之助
伊勢三郎 中村種之助
駿河次郎 澤村宗之助
銀平娘お安実は安徳帝 初お目見得 武田タケル(右近長男)
武蔵坊弁慶 市川猿弥
相模五郎 市川右近
女房お柳実は典侍の局 市川猿之助


所作事 時鳥花有里


源義経   中村梅玉
傀儡師染吉 市川染五郎
白拍子園原 市川笑三郎
白拍子帚木 市川春猿
鷲の尾三郎 中村東蔵
白拍子三芳野 中村魁春




第二部

いがみの権太(いがみのごんた)

木の実
小金吾討死
すし屋


〈木の実・小金吾討死〉
いがみの権太 松本幸四郎
主馬小金吾  尾上松也
鮓屋弥左衛門 松本錦吾
猪熊大之進  片岡市蔵
若葉の内侍  市川高麗蔵
小せん    片岡秀太郎


〈すし屋〉
いがみの権太 松本幸四郎
弥助実は三位中将維盛 市川染五郎
お里     市川猿之助
若葉の内侍  市川高麗蔵
鮓屋弥左衛門 松本錦吾
おくら    市川右之助
梶原平三景時 坂東彦三郎
小せん    片岡秀太郎



第三部

狐忠信(きつねただのぶ)

道行初音旅
三代市川猿之助四十八撰の内
川連法眼館
市川市猿之助宙乗り狐六法相勤め申し候


〈道行初音旅〉
佐藤忠信実は源九郎狐 市川猿之助
逸見藤太       市川猿弥
静御前        市川染五郎




〈川連法眼館〉

佐藤忠信/忠信実は源九郎狐 市川猿之助
駿河次郎 尾上松也
亀井六郎 坂東巳之助
川連法眼 市川寿猿
飛鳥   上村吉弥
静御前  市川笑也
源義経  市川門之助




http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/484

コクーン歌舞伎「四谷怪談」@シアターコクーン

ツイッターでの評判など見て、どうなるんだろうと不安になりながら観に行きました。
結果として、見終わって、もやもやの残る感じでした。
これまでのコクーン歌舞伎は、歌舞伎のベースがあって、その上にいかに串田演出を載せていくかというところに面白さがあったのだと思うのですが、今回は串田演出がベースにあって、その上で歌舞伎役者が奮闘しているといった趣を感じました。


冒頭の人混みに、大正時代風の女性や警官などが入り交じったり、途中でサラリーマンが横切るといった演出も、さほど目新しい感じをもたらさず、むしろ散漫な印象を受けました。


場割りとしては、上演機会の少ない三角屋敷と小仏小平住居の場を両方とも見れて、昨年の染五郎国立劇場での四谷怪談と先月の前進座の四谷怪談と比べることができたのはよかったですが、その分、最後が中途半端な終わり方なのが残念でした。


それでも役者はよくやっていて、特に扇雀のお岩は髪梳きの場面がもの悲しさと恐ろしさを感じさせて良い出来だったし、獅童の非道ぶりもとてもよく合っていたと思います。


古典の四谷怪談で三角屋敷と小仏小平住居も入れて最後まできちんと見てみたいです。


四世鶴屋南北
串田和美 演出・美術
四谷怪談(よつやかいだん)


序 幕
浅草観音額堂の場
同・按摩宅悦内の場
浅草観音裏田圃の場
雑司ヶ谷四ッ谷町、伊右衛門浪宅の場
伊藤喜兵衛宅の場
元の伊右衛門浪宅の場


二幕目
砂村隠亡掘の場
深川三角屋敷の場
小仏小平住居の場
元の深川三角屋敷の場
夢の場
蛇山庵室の場


民谷伊右衛門   中村獅童
お袖       中村七之助
直助権兵衛    中村勘九郎
小仏小平     中村国生
お梅       中村鶴松
四谷左門     真那胡敬二
仏孫兵衛     大森博史
伊藤喜兵衛/お熊 笹野高史
小汐田又之丞   首藤康之
按摩宅悦     片岡亀蔵
お岩/佐藤与茂七 中村扇雀


http://www.kabuki-bito.jp/theaters/other/play/479

6/5 新派特別公演「浅草の鈴」「国定忠治」@三越劇場

新派公演、初めて見る国定忠治を楽しみに行きました。


深川の鈴は、いい話でした。大向うさんもいて、月乃助に澤瀉屋と声がかかってるのを聞いて、澤瀉屋と呼ばれるのも今回までかあとちょっと寂しい気がしました。
蚊帳から紐がつながっている鈴が鳴るのは、セックスしてる暗示なんだけど、それほどエロチックではなかったような感じ。


国定忠治は、面白かった!
月乃助の赤城の山も…の名台詞が高らかにびしっと決まり、最後の場面の殺陣もかっこよかった。
そういえば、「赤城の山も今宵限り」と思っていたのだけど、「赤城の山も今夜を限り」でした。
だんまりのようなゆっくりとしたアクションで提灯を横にして燃やし、そこから速い動きになっての殺陣。歌舞伎と違ってスピード感があって体に当てに行くので激しく、かっこよかった。
伊吹吾郎が強面な面とちょっとユーモラスなところを見せて好演。大向うさんもいて、澤瀉屋!、大当たり!の声が気持ちよかった。


一、深川の鈴
お糸 :波乃久里子
お辰 :伊藤みどり
円玉 :立松昭二
信吉 :市川月乃助

二、国定 忠治(くにさだちゅうじ)
─赤城天神山より小松原まで─
国定忠治市川月乃助
川田屋惣次 :笠原章
山形屋藤造 :伊吹吾郎

http://www.shochiku.co.jp/shinpa/pfmc/1606/

6/4 歌舞伎鑑賞教室「魚屋宗五郎」@国立劇場

歌舞伎のみかたは中村萬太郎。前回もそうだったように、立て板に水のようにスラスラと解説。

橋吾が景清の扮装での立廻り、國矢と千次郎で髪結新三の立廻りで、荒事と世話物の違いを説明。その他、いつものように、セリ、すっぽん、花道、附け打ち、黒御簾の音楽の説明などコンパクトにうまく解説していました。


橋之助の宗五郎はうまいんだけど、もっとベロベロに酔っ払った感じが出てもいいかなと思いました。
梅枝のおはまがうまい。橘太郎の父親がいい感じでした。
三吉の宗生はさすがにセリフが全然ダメ。まあ、国生もちょっと前まで全然ダメだったので、仕方がないし、そのうち良くなるでしょう。
芝のぶのおなぎがきれいでした。



歌舞伎のみかた 中村萬太郎


魚屋宗五郎 中村橋之助
惣五郎女房おはま 中村梅枝
小奴三吉 中村宗生
宗五郎父太兵衛 市村橘太郎
磯部主計之介 中村萬太郎
浦戸十左衛門 中村松江
おなぎ 中村芝のぶ


http://www.ntj.jac.go.jp/schedule/kokuritsu_l/2016/286100.html

機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅲ 暁の蜂起

ついにエド・マスからシャアとして生きていくことになるところ、身元がばれそうになったので同級生を陰謀にはめて殺してしまうところなどシャアの非情さが出てきた。
ガルマとの出会いなどファーストガンダムファンとしてはとても楽しく見ました。
次が楽しみ。


池田秀一 シャア・アズナブル
柿原徹也 ガルマ・ザビ
前野智昭 リノ・フェルナンデス
浦山迅  デギン・ソド・ザビ
銀河万丈 ギレン・ザビ
三宅健太 ドズル・ザビ
渡辺明乃 キシリア・ザビ
坂東尚樹 トレノフ・Y・ミノフスキー
茅野愛衣 ゼナ・ミア
潘めぐみ セイラ・マス
坂口候一 テム・レイ
古谷徹  アムロ・レイ


http://eiga.com/movie/83518/