土曜日に鈴本の雲助師匠聞きに行きました。夜鷹そば屋は、機会があれば聞いてみたいと前から思っていた噺だったのですが、シンプルなストーリーながらジーンとして思わず涙がホロリとするような、あったかくていい噺でした。
そば屋の老夫婦の仲の良さ、人柄の良さと子のいない寂しさがふたりの会話からにじみ出ていて、聞いていてふたりが過ごしてきた年月が頭に浮かんできました。
そして、そこにそばを食べにくる、悪いことはしてきたけれど根っからの悪人ではなさそうな若者の屈折した雰囲気がとてもよかった。夫婦のおかげで徐々に心が動いていくその微妙な心情が表情と言葉の様子から伝わってきました。
冬の夜にふさわしくて、聞きに行ってよかったです。
古今亭志ん吉 「まんじゅう怖い」
伊藤夢葉 マジック
蜃気楼龍玉 「道灌」
入船亭扇遊 「棒鱈」
大瀬ゆめじうたじ 漫才
桂南喬 「たらちね」
桃月庵白酒 「転宅」
うまいし、テンポがいいし、爆笑でした。
泥棒が家に上がりこんで残り物を食べるところで赤べろべろの醤油漬けやまんじゅうを食べたりしてました。
柳家紫文 三味線漫談
柳家はん治 「ぼやき酒屋」
林家正楽 紙切り 「皆既月食、歳の市、連獅子」
確かにタイムリーですが、「皆既月食」なんて頼む人がいるとは思いませんでした。
できるのかなー?と思いましたが、見事に切ってらっしゃいました。
五街道雲助 「夜鷹そば屋」