松井玲奈主演、新・幕末純情伝を観に行きました。
率直に言って、すごい舞台でした。泣きました。
キャストが発表された当初は、元SKEの松井玲奈とお笑い芸人NON STYLEの石田明ということで、あまり役者としては期待できずに話題性だけかな−と思っていたのですが、ふたりとも、つかこうへい作品独特の膨大なセリフを怒涛の勢いでまくしたてる熱い芝居で感動しました。
松井玲奈は立ち姿が凛としていてきれいなのがとても印象的。殺陣も刀を持つ姿が美しくて、相当稽古したんだろうなと感じました。最初の方は声が舞台女優としては弱いかなと感じましたが、後半のセリフは力強くてよかったです。
石田明が序盤は軽い調子の坂本龍馬にぴったりで、アドリブでも笑わせてくれて、後半に進むにつれて、総司への愛、自由や国家を説くなど真剣な場面では胸を打つセリフで予想外の良さでした。
ネットのニュースなどで話題になってた、胸を揉まれるとかキスシーンとかは芝居の流れの中なので、全然気にならなかったですが、ファンの人はどう感じたでしょうか。
ポケモン、B'z、T.M.Revolution、エレカシなどの曲が使われているのも効果的でまだその場面とともに耳に残り、そのシーンを思い出します。
最後の二人のシーンは、映像で見た筧利夫と広末涼子にも負けていないぐらいだったと思います。
ほかの役者さんたちも熱演で、特に近藤勇、桂小五郎、土方歳三が印象に残りました。
時事ネタを取り入れたり、客いじりをしたり、松井玲奈ネタで、「名古屋では有名でした」というセリフとか、石田明が金魚っていう写真集って言ったり、細かい笑いも入れつつ、今の時代を考えさせる一票や自由の価値、国とは、愛とはということを考えさせる内容で、いろいろ考えさせられました。
感動したので、もう一度見たくて、紀伊國屋ホールの初日も当日券で観てしまいました。
アドリブが変わってて楽しめたり、2回めでもクライマックスでは涙が出ました。
カーテンコールでおじぎする姿勢が体育会系っぽいきっちりした礼できれいでした。
松井玲奈のファンになってしまいそうです。
松井玲奈
石田明
細貝圭
早乙女友貴
味方良介
荒井敦史
伊達暁
永田彬
黒川恭佑
久保田創
須藤公一
大石敦士
吉成将
高橋邦春
縄田雄哉
村井亮