読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

團菊祭五月大歌舞伎@歌舞伎座 昼の部・夜の部

歌舞伎

歌舞伎座團菊祭の昼の部と夜の部を観ました。


鵺退治は50年以上ぶりという珍しい演目。
30分程度の短いものだし、鵺を退治するというだけの大したことのない演目ですが、梅玉がよかった。
梅玉は烏帽子姿がよく似合う。鵺がきぐるみなのがちょっと愛嬌があっておかしかったです。


寺子屋松緑の源蔵が最初の出から緊張感があって、それが途切れないのがよかった。
海老蔵の松王丸も思ったよりは良かった。ただ、最初は病人っぽすぎて、もっと大きくてもいいのではないかと思いました。
首実検で源蔵に刀をつきつける成田屋型は、月の前半に観た時は、玄蕃と源蔵ともイキが合ってなくて、刀を抜いただけに見えてしまっていましたが、後半に再度観た際は、玄蕃の方を一瞬意識してから、源蔵に刀を返すようにしていて、良くなっていました。ただ、もう少し源蔵の方にも意識を払う工夫がほしいと思いました。


十六夜清心は、時蔵が非常にきれいでしっとりとした良さが出ていました。
菊之助の清心は、いまひとつニンではないのが出てしまっていてあまり良くなかったかと思います。


昼の部最後が、楼門。浅葱幕が落ちて吉右衛門が見えた瞬間、大きくておおーっと思ってしまいました。
普段はお弟子さんや若手がやるような右忠太、左忠太も又五郎錦之助という豪華さ。
菊五郎も若々しくさわやかで、短い演目ながら、大歌舞伎の醍醐味を堪能した気分でした。


夜の部は何といっても、菊之助長男、和史くんのお披露目。
花道は菊之助に抱かれて出てきて、本舞台では扇子を投げる、ご挨拶をと言われると顔を両手で隠す、最後の手締めは一緒に参加する、幕が締まるときには手を振ると、とにかく可愛らしかったです。将来が楽しみ。


三人吉三は、海老蔵菊之助松緑の揃った舞台で華やか。


時今也桔梗旗揚は松緑が非常に素晴らしかった。馬盥でのひたすら屈辱に耐えて、春永がいなくなってからのじーっとうつむいたままの様子、梅枝が引っ込んでからはあの大きな歌舞伎座をひとりで持たせる緊張感、花道に至っての決意の表情、どれも素晴らしかった。ここでの徹底した我慢があったから、最後の上使を斬って、三方を踏み割り、刀を担いでの大見得、高らかな笑いが良かったです。幕が締まってからも笑い声が響いていました。團蔵の春永が非常によかった。吉右衛門の光秀だと、富十郎だろうが、歌六だろうが、春永より光秀の方が大きく見えてしまうけれど、團蔵松緑なので、上下関係がうまく表現されていて、話の骨子が明確になったと思う。


最後は、海老蔵菊之助の男女道成寺。ふたりともきれいで、最後を締めるのにふさわしい華やかな踊りでした。
所化で福太郎くん、福之助くんが頑張ってたのもよかったです。


昼の部

福地桜痴
今井豊茂 補綴
一、鵺退治(ぬえたいじ)


源頼政  中村梅玉
猪の早太 中村又五郎
巫女梓  中村歌女之丞
九条関白 中村錦之助
菖蒲の前 中村魁春


菅原伝授手習鑑
二、寺子屋(てらこや)

松王丸    市川海老蔵
千代     尾上菊之助
戸浪     中村梅枝
涎くり与太郎 大谷廣松
春藤玄蕃   片岡市蔵
百姓吾作   市村家橘
園生の前   市川右之助
武部源蔵   尾上松緑


河竹黙阿弥
花街模様薊色縫
三、十六夜清心(いざよいせいしん)
浄瑠璃「梅柳中宵月」

清心   尾上菊之助
十六夜  中村時蔵
恋塚求女 尾上松也
船頭三次 坂東亀三郎
俳諧師白蓮実は大寺正兵衛 市川左團次



四、楼門五三桐(さんもんごさんのきり)

石川五右衛門 中村吉右衛門
右忠太    中村又五郎
左忠太    中村錦之助
真柴久吉   尾上菊五郎



夜の部

一、勢獅子音羽花籠(きおいじしおとわのはなかご)
寺嶋和史 初お目見得

鳶頭 尾上菊五郎
鳶頭 中村吉右衛門

尾上菊之助
初お目見得
寺嶋和史
菊之助長男)

鳶頭 尾上松緑
鳶頭 市川海老蔵
鳶頭 市川團蔵
茶屋女房 市村萬次郎
茶屋女房 坂東秀調
鳶頭 河原崎権十郎
鳶の者 坂東亀三郎
鳶の者 坂東亀寿
鳶の者 尾上松也
芸者 中村梅枝
鳶の者 中村萬太郎
鳶の者 坂東巳之助
芸者 尾上右近
芸者 中村種之助
鳶頭 中村錦之助
鳶頭 中村又五郎
芸者 中村雀右衛門
芸者 中村時蔵
芸者 中村魁春
世話人 坂東彦三郎
世話人 市川左團次
鳶頭 中村梅玉



河竹黙阿弥
二、三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)

大川端庚申塚の場


お嬢吉三  尾上菊之助
お坊吉三  市川海老蔵
夜鷹おとせ 尾上右近
和尚吉三  尾上松緑



鶴屋南北
三、時今也桔梗旗揚(ときはいまききょうのはたあげ)
本能寺馬盥の場
愛宕山連歌の場


武智光秀   尾上松緑
小田春永   市川團蔵
四王天但馬守 坂東亀寿
桔梗     中村梅枝
森蘭丸    中村萬太郎
森力丸    坂東巳之助
連歌師丈巴  市村橘太郎
園生の局   市川笑也
矢代條介   市川男女蔵
安田作兵衛  中村松江
皐月     中村時蔵



四、男女道成寺(めおとどうじょうじ)

白拍子桜子実は狂言師左近 市川海老蔵
所化 市川男女蔵
所化 市川九團次
所化 中村萬太郎
所化 坂東巳之助
所化 市村竹松
所化 尾上右近
所化 中村種之助
所化 大谷廣松
所化 市村橘太郎
白拍子花子 尾上菊之助



http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/480