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4/16 明治座 四月花形歌舞伎

明治座を昼夜で観ました。


昼の部は、末広がりがとても面白かった。勘三郎さんが勘九郎時代に自主公演でやって以来、本公演では初めてだそうですが、松羽目物の定番として他の役者さんがやってもよさそうだと思いました。
勘九郎の傘を持っての踊りが軽やかで、最後の鞠を傘の上で回す寄席の太神楽のような動きもうまくて楽しかったです。
国生の声がちょっと橋之助に似てると思う時がありました。少し前まで国生はまだまだだなと思っていたのですが、襲名を控えてだいぶ落ち着いた大人な演技になってきていると感じました。
あとは、鶴松の女形がかわいらしかったです。


葛の葉は七之助が狐の雰囲気がよく出ていてよかった。
葛の葉と葛の葉姫の早替りのときに、素直におーっというような声が上がったのがたぶん歌舞伎座なんかと客層が違う明治座らしいという感じがしました。
梅枝の保名が非常にうまかった。
障子の曲書きは、もっと書道を勉強したほうがいいと思いました。筆の字にしては線が細過ぎでペン字みたいでした。


女殺油地獄菊之助の与兵衛が仁左衛門染五郎と比べて、放蕩息子に見えませんでした。
菊之助はどんな役でも一定水準以上にうまくやるんだけど、賢さが表に出てしまっている気がして、それが欠点かなという気がします。
ただ、殺し場は菊之助の冷たさ、硬質さが良い方に生きて、緊迫感のある、いい場面になったと思います。
ほかでは橘三郎、吉弥の夫婦がとてもよかった。


夜の部の浮かれ心中はとても面白かった。
勘三郎とよく似ているけれども、笑わせ方は初役ということもあって少し抑えめな感じがしましたが、それがかえって良く感じました。
特に、最後の茶番が現実と逆転するという皮肉は勘九郎の方が印象に残った気がします。
ちゅう乗りのときに、猿之助さんの気持ちがわかるとか、今日はおじいさんの命日だから、久しぶりに会えるかなあというようなことを言ってました。16日は十七代目中村勘三郎の命日だったんですね。
3階左側の席だったので、ちゅう乗りがよく見えて楽しかったです。


二人椀久は七之助がとてもきれいで幻の雰囲気がよく出ていました。


昼の部

一、芦屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちかがみ)
葛の葉


女房葛の葉/葛の葉姫 中村七之助
安倍保名       中村梅枝
柵          中村歌女之丞
信田庄司       片岡亀蔵




大沼信之 作
二、末広がり(すえひろがり)

太郎冠者  中村勘九郎
万商人   中村国生
宝斉娘福子 中村 鶴松
分限者宝斉 片岡亀蔵




近松門左衛門
片岡仁左衛門 監修
三、女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)

河内屋与兵衛  尾上菊之助
お吉      中村七之助
豊嶋屋七左衛門 中村勘九郎
太兵衛     坂東亀寿
芸者小菊    中村梅枝
小栗八弥    中村萬太郎
おかち     坂東新悟
白稲荷法印   市村橘太郎
綿屋小兵衛   片岡松之助
河内屋徳兵衛  嵐橘三郎
おさわ     上村吉弥
山本森右衛門  河原崎権十郎




夜の部

井上ひさし 作「手鎖心中」より
小幡欣治 脚本・演出
大場正昭 演出
一、浮かれ心中(うかれしんじゅう)

中村勘九郎ちゅう乗り相勤め申し候


若旦那栄次郎  中村勘九郎
おすず     尾上菊之助
太助      坂東亀三郎
帚木      中村梅枝
清六      中村萬太郎
栄次郎妹お琴  坂東新悟
伊勢屋番頭吾平 市村橘太郎
遣手お辰    中村歌女之丞
役人佐野準之助 片岡亀蔵
伊勢屋太右衛門 坂東彦三郎




二、二人椀久(ににんわんきゅう)

屋久兵衛 尾上菊之助
松山太夫  中村七之助


http://www.kabuki-bito.jp/theaters/other/play/461