3/27(日)に国立劇場で新派公演を観ました。
遊女夕霧は新派らしい良い話でした。
波乃久里子さんは、前半の花魁と後半で与之助のために奔走する姿の差と、情の深いところが非常によかった。
後半に出てくる脇役の柳田豊と田口守が非常にうまくて、その時代らしさと人情が感じられました。
寺田屋お登勢は回り舞台をバンバン使って三越劇場ではできないスケールの大きな舞台。
ただ、少し長くて場面転換が多いのと、音楽が昭和を感じさせる古い感じなのが残念でした。
水谷八重子さんがしっかりとしたおかみさんがぴったり。
獅童の坂本竜馬は、まあ歌舞伎よりもこういう役がイキイキして本人も楽しそうでした。
Eテレの番組のせいで、坂本竜馬が踊りだしはしないかとちょっと思ってしまいましたが。
川口松太郎=作
大場正昭=演出
花柳十種の内
遊女夕霧(ゆうじょゆうぎり) 一幕二場
織田音也=美術
中嶋正留=美術
第一場 吉原、「金蓬萊」遊女夕霧の部屋
第二場 深川西森下、円玉の家の二階座敷
榎本滋民=作
成瀬芳一・齋藤雅文=演出
八重子十種の内
寺田屋お登勢(てらだやおとせ ) 三幕六場
織田音也=美術
中嶋正留=美術
第一幕 第一場 文久二年四月二十三日の夜ふけ
第二場 同年六月十二日の昼下がり
第二幕 元治元年八月十九日の夕刻
第三幕 第一場 慶応二年一月二十三日の真夜中
第二場 同年二月二十九日の宵
第三場 翌年十一月十六日の暁方
お登勢 水谷八重子
陸奥源二郎 市川月乃助
坂本竜馬 中村獅童
お龍 瀬戸摩純
竜馬の姉・乙女 英太郎
http://www.ntj.jac.go.jp/schedule/kokuritsu_l/2015/31009.html