国立劇場 文楽二月公演 第一部 「信州川中島合戦」

文楽第一部を観ました。本当は観る予定ではなかったのですが、昨日聞いた渡辺保さんの文楽講座で直江屋敷がいいと聞いたので、急遽チケットを取りました。
用事があったので、靱猿はパスして輝虎配膳から。


確かに面白かった。輝虎配膳も歌舞伎で観るより面白かったです。
本朝廿四孝といい、この話といい、昔の作者は史実をベースによく面白いストーリーを考えるものだと感心します。
長尾輝虎が謙信になった理由につながっているのが面白かった。



吉田和生の越路が品があって、芯の強い老女らしく非常によかった。輝虎配膳では咲甫大夫の声に迫力があってよかったです。
直江屋敷は文字久大夫が懸命の語り。藤蔵の三味線もビンビンと激しくて聞きごたえがありました。


歌舞伎でも直江屋敷をやってほしいと思いましたが、難しいでしょうね。



信州川中島合戦(しんしゅうかわなかじまかっせん)


輝虎配膳の段


豊竹希大夫
鶴澤清馗



豊竹咲甫大夫
鶴澤清介

鶴澤清公



直江屋敷の段


竹本文字久大夫
鶴澤藤蔵


長尾輝虎 吉田玉也
直江山城守 吉田幸
直江女房唐衣 吉田一輔
母越路 吉田和生
勘介女房お勝 吉田蓑二郎
山本勘介 吉田玉男



http://www.ntj.jac.go.jp/schedule/kokuritsu_s/2015/21025.html