1/23 元禄港歌―千年の恋の森―@シアターコクーン

幕開きの暗い中での辻村寿三郎の人形と美空ひばりの歌は一気に芝居の雰囲気に引き込まれました。2階だったので、人形が見えにくかったのが残念。1階で観ればよかったなと思いました。


段田安則高橋一生宮沢りえ鈴木杏といった主要キャストがみんな良かったのですが、やはり特筆すべきは猿之助。一人だけ女形なのにまったく違和感がなく、芝居に溶け込んでいるのがさすが。ワンピースでルフィなんかをやっててもやっぱり猿之助の本領発揮するのは女形だなあということを改めて感じました。盲目の役だということと、葛の葉子別れがモチーフになっている芝居だというところから、猿之助の袖萩祭文や葛の葉が観たくなりました。


ほかには、猿弥が上手かった。これを見ると、猿之助一門の舞台だけじゃなくて、単独でいろんな舞台に出てもおかしくなさそう。


美空ひばりの歌、瞽女の三味線、念仏、能の謡、椿の落ちるボトッという音、いろんな音が印象的な舞台でしたが、お屋敷で猿之助を中心に瞽女が三味線を弾いて葛の葉子別れが歌われる場面がとてもよかった。


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