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2015年 12/20 歌舞伎座 昼の部・夜の部

歌舞伎

十種香、七之助の八重垣姫は奥庭まで観てみたいと思いました。亀寿、亀三郎がきびきびとした動きで非常によかった。欲を言えば、亀三郎の原小文治がもう少し年上の感じが出ればよかったかと。
児太郎の濡衣は、若いのに落ち着いた腰元の役がそれなりにできるのはすごい。
右近はヒゲ付けてる役だとどうしてもワンピースの白ヒゲを思い出す。けっこうどっしりした役が合うようになってきたという感じがします。


赤い陣羽織は面白かった。中車がこういう芝居だと十分に活きてくる感じがする。


関の扉はとてもよかった。竹本と常磐津になってるのは劇評にもあるとおり、いいところも悪いところもあり。メリハリが付いていいけど、常磐津が損している印象。玉三郎が桜から姿を現した時の人ならざる物の存在感にぞくぞくした。松緑も本公演では初役とは思えない大きさでよかった。
最初の関兵衛がせり上がりだけど、従来通り浅葱幕振り落としの方がいいかなと思った。あと、大きい斧が最初から桜に立てかけてあるのはおかしい。


夜の部。玉三郎がとてもよかった。松緑も以前と比べて大きくてよかった。杉酒屋からなので庶民の生活と御殿との対比がわかりやすくて、殿上人の争いに巻き込まれたお三輪の悲しさがはっきり感じられた。中車の豆腐買いは評判どおり、初の女形とは思えない出来だった。團子くんも達者な演技だった。玉三郎がよすぎたために、前半の七之助のが飛んでしまった感がある。前半の二幕があることで、最後のお三輪がより良く見えるんだけど。


昼の部

一、本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)
十種香

八重垣姫  中村七之助
武田勝頼  尾上松也
腰元濡衣  中村児太郎
白須賀六郎 坂東亀寿
原小文治  坂東亀三郎
長尾謙信  市川右近



木下順二
坂東玉三郎 演出
二、赤い陣羽織(あかいじんばおり)

お代官     市川中車
お代官のこぶん 坂東亀寿
女房      中村児太郎
お代官の奥方  上村吉弥
おやじ     市川門之助


三、重戀雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)

関守関兵衛実は大伴黒主松緑
小野小町姫  中村七之助
良峯少将宗貞 尾上松也
傾城墨染実は小町桜の精 坂東玉三郎



夜の部

近松半二 作
通し狂言 妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)
杉酒屋
道行恋苧環
三笠山御殿

〈杉酒屋〉
杉酒屋娘お三輪      中村七之助
烏帽子折求女実は藤原淡海 尾上松也
入鹿妹橘姫        中村児太郎
丁稚子太郎        市川團子
後家お酉歌        中村女之丞
家主茂儀兵衛       河原崎権十郎


〈道行恋苧環
杉酒屋娘お三輪 中村七之助
入鹿妹橘姫   中村児太郎
烏帽子折求女実は藤原淡海 尾上松也


三笠山御殿〉
杉酒屋娘お三輪 坂東玉三郎
漁師鱶七実は金輪五郎今国 尾上松緑
宮越玄蕃 坂東亀三郎
荒巻弥藤次 坂東亀寿
入鹿妹橘姫 中村児太郎
烏帽子折求女実は藤原淡海 尾上松也
豆腐買おむら 市川中車
蘇我入鹿 中村歌六