2/8に六本木歌舞伎を観ました。荒事らしく荒唐無稽で豪快で面白かった。
宇宙人が出てくるスターウォーズ風の話でいろいろとツッコミどころやムチャクチャなところがあって、嫌いな人には受け入れられないと思うけど、そういうところを全部海老蔵のパワーでねじ伏せてしまうところが、見事に荒事。愛之助さんと愛一郎さんもご観劇でした。
加藤清史郎くんも大活躍でした。宇宙人が出ると聞いてどうなることか心配してたけど思ったよりは歌舞伎だったし、はじめて歌舞伎を観たっぽい人たちから楽しかったという会話が聞こえてきたし、よかった。右近のことをすごく綺麗〜と言ってた人もいた。
右近はああいう芝居に放り込まれてもちゃんとしてて古風な感じを崩さないのは若いのにしっかりしてていい。
江戸時代の人も荒事には、突っ込み入れながら観てたんでしょうかねぇ。国性爺合戦なんかの中国も当時の人にとっては知ってるけど行けない場所だから今の我々にとっての宇宙みたいなものかもしれないし、過去の作品や時代設定のパロディを入れるのも歌舞伎の常套手段だし。
そういう意味では六本木歌舞伎は、いろいろ言いたいところは多いにしても歌舞伎らしいと言えば歌舞伎らしいと言えるのかも。
大詰の演出は非常に面白かった。地球投五郎の名前の由来となっている部分の見せ方は圧巻でした。
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/other/play/284
地球投五郎 市川海老蔵
駄足米太夫 中村獅童
絵師の竜二 坂東亀三郎
高窓太夫 尾上右近
火消しの彦兵衛 大谷廣松
左坊 市川福太郎
市川鯛蔵／与駄 加藤清史郎
右坊 市村竹松
大工の源 市川九團次
法漢和尚 片岡市蔵
徳川綱吉 市村萬次郎
