4/6 歌舞伎座 杮葺落四月大歌舞伎 第二部

第二部の最初は菊五郎の弁天小僧。年齢的にそろそろやらなくなるかなあと思っていたので、屋根上の立ち回りまで観れてうれしかった。三階東側で観たので、花道の勢ぞろいもしっかり観ることができました。菊五郎左團次時蔵三津五郎吉右衛門が並んだ姿は本当にかっこよかった。特に吉右衛門の駄右衛門が大きく、立派でした。
がんどう返しから吉右衛門のいる山門がせりあがってくるのは豪華でわくわくしました。


二幕目が将門。面明かりに照らされてすっぽんから上がってきた玉三郎の妖しさ、美しさはこの世のものとは思われず、滝夜叉姫という役にぴったりのように感じました。玉三郎はやはり一部の相模のような役よりもこういう役の方がいいと思いました。松緑もきりりとした感じがとてもよく、玉三郎と並んでも負けていなかったです。


ちなみに、一階二階では感じなかったのですが、三階東席ではツケや大向こうの反響がききすぎていたのが気になりました。



一、弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)

  浜松屋見世先の場より
  滑川土橋の場まで
          弁天小僧菊之助  尾上菊五郎
             南郷力丸  市川左團次
            赤星十三郎  中村時蔵
             忠信利平  坂東三津五郎
             岩渕三次  中村錦之助
           浜松屋宗之助  尾上菊之助
             関戸吾助  中村松江
            狼の悪次郎  片岡市蔵
            木下川八郎  市川團蔵
            伊皿子七郎  大谷友右衛門
           浜松屋幸兵衛  坂東彦三郎
          青砥左衛門藤綱  中村梅玉
             鳶頭清次  松本幸四郎
           日本駄右衛門  中村吉右衛門



二、忍夜恋曲者(しのびよるこいはくせもの)

  将門

       傾城如月実は滝夜叉姫  坂東玉三郎
           大宅太郎光圀  尾上松緑