2/24 日生劇場二月大歌舞伎

もう月も変わってしまいましたが、2/24に日生劇場に行きました。

日生劇場は上からでもけっこう見やすいのでわりと好きな劇場です。

最初は幸四郎が口上で、團十郎さんの話をするかと思いきやそれはなく、染五郎の復帰の話をして、幕を振り落とすと吉野山

復帰の染五郎が元気だったので安心しました。福助もよかった。


次が魚屋宗五郎で、お蔦ごろしの場面付き。これは国立劇場松緑、孝太郎がやったときのを観たことがあります。ここが付いていると、話がわかりやすくなり、いつもの宗五郎の場面の哀しみがより引き立つように感じました。
染五郎の磯部主計之助が短気で酒乱の殿様をうまく演じていました。


いつもの宗五郎の場面になって、幸四郎の宗五郎は前に観たときは立派すぎて魚屋というより侍に見えるし、セリフやしぐさにオーバーなところもあって、なんで世話物をやりたがるのかなあと疑問に思っていたのですが、今回は前よりも力が抜けて自然に見えました。
福助のおはまもよかったです。



口上(こうじょう)

                      松本幸四郎



一、義経千本桜 吉野山(よしのやま)

          佐藤忠信実は源九郎狐  市川染五郎
                逸見藤太  中村亀 鶴
                 静御前  中村福 助



  河竹黙阿弥歿後百二十年
  河竹黙阿弥
二、通し狂言新皿屋舗月雨暈(しんさらやしきつきのあまがさ)

  弁天堂
  お蔦部屋
  お蔦殺し
  魚屋宗五郎

      〈弁天堂・お蔦部屋・お蔦殺し〉
                愛妾お蔦  中村福助
              磯部主計之助  市川染五郎
               召使おなぎ  市川高麗蔵
                小姓梅次  中村児太郎
                岩上典蔵  大谷桂三
               浦戸紋三郎  大谷友右衛門
              浦戸十左衛門  市川左團次



      〈魚屋宗五郎〉
               魚屋宗五郎  松本幸四郎
            宗五郎女房おはま  中村福助
               召使おなぎ  市川高麗蔵
                小奴三吉  中村亀鶴
                 鳶芳松  大谷廣太郎
              酒屋丁稚与吉  松本金太郎(夜の部)
               父親太兵衛  松本錦吾
                岩上典蔵  大谷桂三
              磯部主計之助  市川染五郎
              浦戸十左衛門  市川左團次