アマデウス@ル・テアトル銀座

土曜日にル・テアトル銀座アマデウスの初日を観てきました。7年ぶりだそうで、私は映画は見たことはありますが、舞台は初めてみましたが、凄く感動しました。


幸四郎は歌舞伎のときは、変に現代劇的にしようとしすぎたりして歌舞伎らしくないことがよくあると感じるのですが、こういう芝居だと幸四郎の現代性というものが嫌味なくぴったりとはまっていました。最初から最後まで出ずっぱりで膨大な台詞で内面の感情を吐露したり、背景や状況を説明する狂言回し的なセリフもあったり、とにかく圧倒されました。最初、みすぼらしい老人の姿から一瞬にして若いころの凛々しい姿に変わる場面や、モーツァルトの楽譜を見たショックで前のめりにバッタリ倒れるところとか、歌舞伎に近いものも感じました。


武田真治もとてもよかった。テレビのバラエティ番組のイメージであまり好きな役者さんではなかったのですが、モーツァルトの前半の自由奔放で幼児的な行動から死の直前の孤独で繊細な面までうまく演じていたと思います。


内山理名は最近テレビで見かけないなと思って久しぶりに見た気がしますが、テレビで見る印象よりもきれいで、コンスタンツェの明るく活発な雰囲気をよく出していてよかったです。


サリエーリ:松本幸四郎
モーツァルト武田真治
コンスタンツェ:内山理名