8/15に杉本文楽を見てきました。普段の国立劇場の文楽とは違って、映像や光の効果を使ったり、舞台の奥行きを縦に使ったり、主遣いが顔を出さないなど、いろいろ斬新で楽しかったです。
近松の原文どおりにということで、最初に映像と一人遣いの人形で観音廻りの場面がありましたが、これは通常の文楽でもどうにか工夫してやったら面白いんじゃないでしょうか。
次の場面からはほぼ通常どおりな感じになったのですが、いつものような舞台装置がないので、足遣いがよく見えたのも面白い経験でした。
最後の道行の場面も森の背景を映像で表現して、二人が舞台を縦に花道のように歩いていく場面は幻想的で最後は感動しました。
カーテンコールは皆さん慣れてないせいでぎこちない感じなのが微笑ましかったです。
杉本文楽 木偶坊 入情 曽根崎心中 付け観音廻り
プロローグ 鶴澤清治 胡弓 鶴澤清志郎
観音廻り 豊竹咲甫大夫 鶴澤藤蔵 鶴澤清馗 鶴澤清𠀋
生玉社の段 竹本津駒大夫 鶴澤清志郎
天満屋の段 切 豊竹嶋大夫 鶴澤清治
徳兵衛おはつ道行
竹本文字久太夫 豊竹呂勢大夫 豊竹咲甫大夫 豊竹靖大夫
鶴澤清介 鶴澤藤蔵 鶴澤清志郎 鶴澤清馗 鶴澤清𠀋
徳兵衛 吉田蓑助
お初 桐竹勘十郎