国立劇場 文楽 女殺油地獄

第三部
女殺油地獄(おんなころしあぶらのじごく)


近松門左衛門の有名な話なのだけど、歌舞伎でもテレビでやってたのを観ただけで今まで実際に観たことがなかったので、文楽だとどんな感じなのかなと楽しみに見に行きました。


劇場に置いてあったチラシの紹介文が面白かった。
「江戸時代にもこんな奴が。
一、働かず、廓にて放蕩三昧
二、平気で親を足蹴にする
三、高利貸しに手を染める
四、金のために人を殺す
五、ぬけぬけと法要に顔を出す」


なんだか、現代にもありそうな話だけれども、江戸時代の間は再演されなかったのはあまりにも生々しすぎたからでしょうか。


見所の油まみれの中での殺しの場面では、油に足をとられてツーっと滑る様子がみごとで、人間ではできないような動きなのにかえってリアリティがあって凄かった。


徳庵堤の段
 与兵衛 竹本三輪太夫
 お吉  竹本南都太夫
 七左衛門/茶屋亭主 竹本文字栄太夫
 森右衛門 竹本津国太夫
 大尽蝋九 豊竹始太夫
 小栗八弥/花車 豊竹睦太夫
 小菊 豊竹呂茂太夫
 弥五郎 豊竹靖太夫
 お清  豊竹咲寿太夫
 野澤喜一朗


・河内屋内の段
 竹本相子太夫 竹澤団吾
 豊竹呂勢太夫 鶴澤清治


・豊島屋油店の段
 豊竹咲太夫 鶴澤燕三


女房お吉   桐竹紋寿
河内屋与兵衛 桐竹勘十郎